コンクリート構造学Ⅱ

科目基礎情報

学校	豊田工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	コンクリート構造学Ⅱ
科目番号	44107	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	環境都市工学科	対象学年	4
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	「コンクリート構造学」　中嶋清実・石川靖晃・河野伊知郎・菅原　隆・水越睦視　共著　（コロナ社）ISBN：9784339052312
担当教員	河野 伊知郎

到達目標

(ア)限界状態設計法の概念を理解する。
(イ)材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解する。
(ウ)基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解する。
(エ)曲げと軸方向力が作用している断面の耐力が計算でき，相互作用図が作成できる。
(オ)斜めひび割れの発生時の設計せん断耐力，せん断補強鉄筋降伏時の設計せん断耐力を求めることができる。
(カ)許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式などを理解し，ひび割れに対する検討を行うことができる。
(キ)プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式について理解する。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目(ア)	限界状態設計法の概念を理解し，説明できる。	限界状態設計法の概念を理解する。	限界状態設計法の概念を理解できない。
評価項目(イ)	材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解し，説明できる。	材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解する。	材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解できない。
評価項目(ウ)	基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解し，説明できる。	基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解する。	基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解できない。

教育方法等

概要:

建設技術者としては，コンクリート構造学の知識と，その応力度計算法および設計計算法について習熟していることが必要である。本講義では昭和61年版コンクリート示方書から全面的に取り入れられた限界状態設計の基本的な考え方を修得し，断面の曲げ耐力，曲げと軸方向力を受ける断面の耐力，棒部材のせん断耐力，曲げ応力度の算定，ひび割れに対する検討，さらにプレストレスコンクリートの概念および曲げ応力度の計算法に関する知識を学び，コンクリート構造物の設計に対する技術的感性を養う。

授業の進め方・方法:

注意点:

関数電卓を毎時間持参すること。_x000D_（自学自習内容）継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。適宜、授業内容に関連する課題（レポート）を課すので、決められた期日までに提出すること。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	限界状態設計法の概念：各種限界状態，特性値，修正係数，材料強度，荷重の設計値，安全係数
		2週	材料の性質と設計値：材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線
		3週	断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比
		4週	断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比
		5週	断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比
		6週	断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比
		7週	曲げと軸方向力を受ける断面の耐力：軸方向圧縮力，相互作用図
		8週	曲げと軸方向力を受ける断面の耐力：軸方向圧縮力，相互作用図
	2ndQ
		9週	棒部材のせん断耐力：斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊
		10週	棒部材のせん断耐力：斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊
		11週	ひび割れに対する検討：許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式
		12週	ひび割れに対する検討：許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式
		13週	プレストレストコンクリートの概念：プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式
		14週	プレストレストコンクリートの概念：プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式
		15週	後期の（総）まとめ
		16週

評価割合

	定期試験	小テスト	課題	合計
総合評価割合	50	30	20	100
専門的能力	50	30	20	100