法学Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 法学Ⅰ
科目番号 04112 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし。適宜、レジュメ等の資料を配布する。/[参考図書]安念潤司, 小山剛, 青井未帆, 宍戸常寿, 山本龍彦 『論点 日本国憲法 [第二版]』(東京法令出版), _x000B_2014年
担当教員 張 楚然

到達目標

(ア)日本国憲法に関する基本的知識を有し、自ら説明することができる。
(イ)民主主義と人権に関する基礎的知識を有し、自ら説明することができる。
(ウ)日本の政治制度に関する基礎的知識を有し、自ら説明することができる。
(エ)日本の司法制度に関する基礎的知識を有し、自ら説明することができる。
(オ)政治・法律に関連する時事問題を理解し、自らの意見を持つことができる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(可)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(A)日本国憲法に関する基礎的知識を有し、自ら説明することができる。日本国憲法に関する基礎的知識を習得している。日本国憲法に関する基礎的知識を習得できていない。
評価項目(B)民主主義と人権,日本の政治・司法制度に関する基礎的知識を有し、自ら説明することができる。民主主義と人権、日本の政治・司法制度に関する基礎的知識を習得している。民主主義と人権、日本の政治・司法制度に関する基礎的知識を習得できていない。
評価項目(C)政治・法律に関連する時事問題を十分理解し、自らの意見を持つことができる。政治・法律に関連する時事問題の基礎を理解し、自らの意見を持つことができる。政治・法律に関連する時事問題を理解できず、自らの意見を持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E1 日本や世界の文化や歴史を、地球的な視点から多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力を修得する。
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
政治や法律に関するニュースは毎日メディアを通じて報道されている。その中で溢れる多くの情報を整理して読み解くためには、個々の出来事に関する知識だけでなく、今日の日本政治の枠組み、そしてその背景にある憲法との関係について理解しておくことが不可欠である。そこで、本講義では、日本国憲法を中心に日本の政治制度・法制度の基礎について学び、時事的な問題を主体的に分析・思考する力を身につけることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業内容を理解しているを確認するために、「課題」として、基本的な問題を不定期に出題する。また、復習として配布資料の再読と、予習として授業内容に関連する文献を読むことを義務付ける。さらに、前期期間中に1度、やや難易度の高い「レポート」を出題する。
注意点:
授業時間の制限上、授業では主に歴史的・基本的事項を取り扱い、時事的な事項については十分に触れることができないが、毎日ニュースをチェックして時事的な政治・法律問題に関心を持つよう心がけておくこと。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション:憲法と政治の関係 憲法および政治の基本的な関係について理解することができる。
2週 日本国憲法の生い立ち (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 日本国憲法制定の背景とその過程について理解することができる。
3週 国民主権と天皇制 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 国民主権と天皇制の特徴について理解することができる。
4週 基本的人権 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 基本的人権の特徴について理解することができる。
5週 日本の政治制度:その特徴と国際比較 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 三権分立を把握し、日本および諸外国の政治制度の基本的特徴を理解することができる。
6週 日本の立法システム:国会の仕組みと役割 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 国会の制度的特徴と立法プロセスを把握し、時事的問題を理解することができる。
7週 日本の行政システム:内閣と行政機構 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 内閣および行政機構の制度的特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
8週 日本の司法システム:裁判所の仕組みと役割 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 司法制度の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
2ndQ
9週 選挙制度 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 選挙制度の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
10週 地方自治 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 地方自治制度の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
11週 日本の安全保障:平和主義と自衛権 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 日本の安全保障に関する制度と政策の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
12週 日本の外交政策と条約 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 日本の外交に関する制度と政策の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
13週 災害対策・危機管理 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 災害対策・危機管理に関する制度と政策の特徴を把握し、時事的問題を理解することができる。
14週 憲法改正:その手続と最近の動向 (復習:配布資料,予習:本トピックに関連する資料を一つ以上読むこと) 憲法改正の仕組みを把握し、時事的問題を理解することができる。
15週 総括 (復習:配布資料) 憲法と政治に関する時事的問題を体系的に読み解き、総合的に理解することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験レポート課題合計
総合評価割合702010100
基礎的能力702010100