経済学Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 経済学Ⅱ
科目番号 04211 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 テーマに応じて資料を配布する。/テキストは特に指定しない。
担当教員 長谷川 拓彌

到達目標

(ア)歴史的・思想的背景を踏まえつつ、経済活動の展開に関して理解できる。
(イ)地域や時代による経済のあり方の多様性を理解することができる。
(ウ)経済史・思想史の知識を通して現代の社会を相対化して捉えられる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)現代の社会・経済を、その歴史的・思想的背景を踏まえて考察できる。経済活動について歴史的・地理的背景について理解できる。経済活動とその発展の歴史的・地理的背景について理解できない。
評価項目(イ)歴史的な経済の発展過程の多様性を理解し、現代の経済問題について考察できる。歴史的な経済の発展過程の多様性について理解できる。歴史的な経済の発展過程の多様性について理解できない。
評価項目(ウ)思想家・歴史家たちが扱った主題を、現代社会の問題との関連で捉えなおし、考察できる。思想家・歴史家たちが扱った主題を捉えなおすことができる。思想家・歴史家たちが扱った主題を捉えなおすことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E1 日本や世界の文化や歴史を、地球的な視点から多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力を修得する。
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
人間の経済活動は人類の誕生以来続いてきた。とはいえ、そのあり方は時代や地域により大きく異なるし、その変化・発展の道筋も異なる。本講義では、経済活動とその背後に存在した様々な思想に注目し、その多様なあり方と現在に至るまでの経済成長の過程を考察する。
授業の進め方・方法:
基本的に毎回資料を配布し、その内容に沿って授業を進める。また授業内容に関する発言・発表を受講者に求めることがある。また受講者の要望などに基づいて授業内容・進度は適宜調整する。
注意点:
授業内容に該当する項目について,科目担当教員の紹介する文献などを中心として、継続的に復習を行うこと。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:講義全体像の紹介 経済活動における思想の役割の重要性を理解できる。
紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
2週 「経済」とはどのような意味か? 経済学史の大まかな流れについて理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
3週 資本主義と産業革命 産業革命と資本主義の関係について理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
4週 近代の諸権利 近代的諸権利と経済活動の関わりについて理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
5週 商業社会と同感 A.スミスの同感概念と経済活動の関わりを理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
6週 分業と相互依存 A.スミスの分業概念と商業社会における人間のあり方について理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
7週 国際的分業 D.リカードを通して比較優位について理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
8週 理解度の確認① これまでの講義内容について習熟度合いを確かめる。
これまでの講義内容を復習する。
4thQ
9週 文明への批判 J,J,ルソー『人間不平等起源論』の議論を理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
10週 資本主義批判 マルクスを通して講義で紹介した資本主義の問題の概要を理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
11週 資本主義と国家 エンゲルス―レーニンの国家批判の概要を理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
12週 経済活動と公害 日本の4大公害についての概要を理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
13週 資本主義とエコロジーの思想① 経済成長と環境の関連について理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
14週 資本主義とエコロジーの思想② 環境問題に関する近年の取り組みについて理解できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。
15週 理解度の確認② 地理的・歴史的特殊性を踏まえつつ、経済活動と思想の在り方の関係についての問題を設定し、適切に論述できる。
配布資料や紹介した文献を参照し講義全体の内容を復習する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100