建築計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築計画Ⅰ
科目番号 53123 科目区分 専門 / 選択必修2
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 「建築計画」吉村英祐 著(実況出版)/適宜資料等を閲覧・配布、「第3版コンパクト建築設計資料集成」日本建築学会 編(丸善)
担当教員 竹下 純治

到達目標

(ア)建築物をつくるプロセスを理解し、その中での設計者(建築家)の役割、各設計段階での内容の違いを知っている。
(イ)建築設計に用いられる寸法体系や、モデュールについて理解している。
(ゥ)住宅建築及び住宅地計画の歴史の概略を理解している。
(エ)現在の住宅建築及び集合住宅の種類を知り、計画にあたっての最低限の知識を有している。
(オ)住宅の各室の計画や動線計画について理解している。
(カ)建築計画で用いられる基本的用語や法規等の意味や具体的内容を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)建築物の役割と社会との関係について正しく理解している。 建築物の役割と社会との関係について理解している。 建築物の役割と社会との関係について理解していない。
評価項目(イ) 建築物をつくるプロセスを理解し、その中での設計者(建築家)の役割、各設計段階での内容の違いを正しく知っている。 建築物をつくるプロセスを理解し、その中での設計者(建築家)の役割、各設計段階での内容の違いを知っている。 建築物をつくるプロセスを理解し、その中での設計者(建築家)の役割、各設計段階での内容の違いを知らない。
評価項目(ゥ) 設計者が、与えられた設計条件をどのように分析・整理して建築物を立案していくか、プロセスを正しく理解している。 設計者が、与えられた設計条件をどのように分析・整理して建築物を立案していくか、プロセスを理解している。 設計者が、与えられた設計条件をどのように分析・整理して建築物を立案していくか、プロセスを理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
本科目では、建築設計の基本であり、かつすべての建築物の機能が集合した姿といっても過言ではない住宅建築を中心として、建築計画の進め方について講義を行う。はじめに建築計画の概要・進め方について講義を行ない、次に建築に用いられる寸法やモデュールの考え方を取り上げ、室空間の規模やプロポーションがどのように決定されていくのか、その原理について理解する。そして住宅建築の歴史の変遷を学び、住宅の計画を進める上での基本的条件について理解する。さらに各室の機能や空間の配置の工夫によって受ける人間の心理的関係について学ぶ。後半は集合住宅を取り上げ、人が集まって住むことの原理やその目的について学ぶと共に、産業革命以降に住民の立場に立って計画された新住宅地計画や、日本でのニュータウン計画などについて学び、現在の集合住宅や住宅地計画について考える。
授業の進め方・方法:
注意点:
(自学自習内容)授業後に必ず復習し、学習内容の理解を深めること。
(自学自習内容)授業ノートを返却されたら必ず復習し、学習内容の理解を深めること。
(自学自習内容)10周目以降に夏休みの課題レポートについて資料を配布し説明する。期日までに調査・執筆し提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本における建築計画学、建築設計の位置づけ (ア)
2週 建築計画の意義 (ア)(カ)
3週 建築計画の内容と進め方 (ア)(カ)
4週 建築計画の内容と進め方 (ア)(カ)
5週 建築空間におけるプロポーションと寸法の論理 (イ)
6週 モデュール寸法 (イ)(カ)
7週 住宅の歴史と文化の変遷 (ゥ)(カ)
8週 住宅の計画(住宅の種類、敷地計画、配置計画、平面計画、断面計画) (エ)(カ)
2ndQ
9週 住宅各部の計画(寝室、居間・食事室、空間の構成・組み合わせ) (オ)(カ)
10週 住宅各部の計画(台所、便所、浴室、洗面所) (オ)(カ)
11週 住宅各部の計画(玄関、廊下、階段、斜路) (オ)(カ)
12週 集合住宅の歴史的展開 (ゥ)
13週 集合住宅計画論の展開
(ア)(カ)
14週 集合住宅の計画 (エ)(カ)
15週 前期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。4前6
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4前6
居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4前3,前4,前8,前9,前10

評価割合

定期試験レポート課題合計
総合評価割合602020100
専門的能力602020100