概要:
建築物には、各種構造(組積造・木構造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造等)があり、それらをより優れた構造とするためには、各構造において用いられている構造材料の性質を知り、適切に使用する必要がある。また、構造材料に仕上げを適切に施すことにより、快適で安全な空間となる。主として建築物の構造部材に用いられる材料(構造材料)であるコンクリート・鉄鋼・木材の特徴・性質などおよび構造材料以外の材料(非構造材料)を、素材別、機能別、および使用部位別に学び、それらの特徴・性質などを説明する。
授業の進め方・方法:
プロジェクタを用いて説明、5分程度演習問題を解くことを繰り返している(授業内容・方法は以下を参照)。
注意点:
継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。授業内容に関連する課題を提出すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
建築材料と現代社会のかかわり (予習:次週授業範囲) |
社会における構造材料・非構造材料の位置づけを説明できる。
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2週 |
鋼材の製造方法、種類、特徴 (課題:鋼材1) |
建築用構造用鋼材・建築用鋼製品の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。
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3週 |
鋼材の製造方法、種類、特徴 (課題:鋼材2) |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。
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4週 |
鋼材の製造方法、種類、特徴 (課題:鋼材3) |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、特異点などの性質について説明できる。
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5週 |
コンクリートの製造方法、種類、特徴 (課題:コンクリート1) |
セメントの製造方法およびその種類・特徴について説明できる。
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6週 |
コンクリートの製造方法、種類、特徴 (課題:コンクリート2) |
コンクリート用骨材および混和材(剤)の種類・特徴について説明できる。
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7週 |
コンクリートの製造方法、種類、特徴 (課題:コンクリート3) |
コンクリートのフレッシュ性状および養生の影響などについて説明できる。
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8週 |
コンクリートの製造方法、種類、特徴 (課題:コンクリート4) |
コンクリートの硬化後の特性について説明でき,耐久性について現象名をあげることができる。
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2ndQ |
9週 |
木材の製材方法、種類、特徴 (課題:木材) |
木材の種類・物理特性・耐久性などについて説明できる。
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10週 |
非構造材料 (復習:非構造材料1)
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金属系材料、セラミック系材料、コンクリート系材料、高分子系材料、塗料・接着剤、石材、木質系材料などを説明できる。
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11週 |
非構造材料 (課題:非構造材料2) |
非鉄金属材料の分類,特徴をあげることができる。
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12週 |
内外装材料 (課題:内外装材料1) |
石材,タイル,ガラスなどの種類・性質について説明できる。
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13週 |
内外装材料 (課題:内外装材料2) |
各種屋根材の特徴をあげることができる。
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14週 |
内外装材料 (課題:内外装材料3) |
下地材の種類をあげることができる。
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15週 |
内外装材料 (復習:授業範囲) |
内装材料(壁・天井・床)の種類をあげることができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | 建築材料の変遷や発展について説明できる。 | 4 | |
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。 | 4 | |
木材の種類について説明できる。 | 4 | 前12 |
傷(節など)について説明できる。 | 4 | 前12 |
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。 | 4 | 前13 |
耐火性について説明できる。 | 4 | 前13 |
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。 | 4 | |
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。 | 4 | 前12 |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 4 | 前7 |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 4 | 前7 |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 4 | 前8 |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 3 | 前8 |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 4 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 4 | 前9 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 4 | 前10 |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 4 | 前11 |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 4 | 前11 |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 4 | 前3 |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 4 | 前4 |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 4 | 前5 |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 4 | 前6 |
施工・法規 | 使用材料の試験・管理値について説明できる。 | 4 | 前10 |
生コンの発注について説明できる。 | 4 | 前9 |
養生の必要性について説明できる。 | 4 | 前9 |