日本建築史

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本建築史
科目番号 53222 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 「カラー版図説日本建築の歴史」矢ヶ崎善太郎(学芸出版社)ISBN9784761527594 及び 授業時に配布するプリント
担当教員 三島 雅博

到達目標

(ア)伝統的日本建築の基本的形態を理解し、部材名を述べることができる。
(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。
(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。
(エ)各様式とその背景との関係を説明できる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)伝統的日本建築の基本的形態を理解し、説明することができる。伝統的日本建築の基本的形態をおおよそ理解し、おおよそ説明することができる。伝統的日本建築の基本的形態を理解しておらず、説明することができない。
評価項目(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。各時代・様式と代表的建築の名を結びつけることができる。各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができない。
評価項目(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いておおよそ説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
学習・教育到達度目標 E1 日本や世界の文化や歴史を、地球的な視点から多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力を修得する。
本校教育目標 ② 基礎学力
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
原始時代である縄文時代から西洋文明導入以前の江戸時代までを範囲とする。建築が成立するために関わる様々な背景,すなわち風土・気候や材料といった自然的要因や社会制度や経済,周辺諸国からの文物の流入といった人為的・社会的要因が,各時代の建築様式成立にどのように働き,また変化させていったかを学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業には建築史の専門用語を調べる課題レポートを課す。
注意点:

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修2

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 縄文・弥生時代の竪穴住居:その立地、構造と規模
授業内容に該当する項目につちえ,教科書の当該箇所を復習すること。
「授業内容」を理解し説明できる。
2週 仏教建築の伝来:古代初期仏寺の構造と特質、伽藍構成
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
3週 仏教建築の伝来:法隆寺様式と和様
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
4週 古代の住宅様式:奈良時代の住宅、寝殿造の構成
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
5週 古代の住宅様式:寝殿造の空間性
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
6週 平安時代の仏教建築:密教建築、浄土教建築、日本化
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
7週 古代の神社建築:神明造・大社造・住吉造
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
8週 古代の神社建築:春日造・流造,八幡造,権現造
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
4thQ
9週 天竺様(大仏様)建築:鎌倉再建の東大寺、形態、限界
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
10週 唐様(禅宗様)建築:様式、伽藍、保守性
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
11週 新様式の影響:折衷様、構造の発展
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
12週 中世本堂:平面形式、演出、背景
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
13週 城郭建築:平城・平山城、天守の造形、構造
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
14週 中世・近世住宅:書院造
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
15週 茶室建築、数寄屋造:茶室の建築語彙、その空間
課題レポート(用語調べ)を課す。
「授業内容」を理解し説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史原始(例えば、竪穴住居、高床建築、集落など)の特徴について説明できる。4後1
古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
中世(例えば、住宅建築、神社建築、寺院建築(大仏様、禅宗様、折衷様など))の特徴について説明できる。4後9,後10,後11,後12
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。4後13,後14,後15

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100