西洋建築史

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 西洋建築史
科目番号 54106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 「増補新装カラー版西洋建築様式史」熊倉洋介+末永航+羽生修二+星和彦+堀内正昭+渡辺道治(美術出版社)ISBN978-4568400786/授業時に配布するプリント 及び 「西洋建築史図集」日本建築学会編(彰国社)ISBN4-395-00021-5
担当教員 三島 雅博

到達目標

(ア)各時代の建築課題を理解し,時代の価値観や建築の意義を説明できる。
(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。
(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。
(エ)各様式とその背景との関係を説明できる。
(オ)各様式の基本的構成を把握し,各部の名称を述べることができる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)各時代の建築課題を理解し,時代の価値観や建築の意義を説明できる。各時代の建築課題を理解し,時代の価値観や建築の意義をおおよそ説明できる。各時代の建築課題を理解し,時代の価値観や建築の意義を説明できない。
評価項目(イ)各時代・様式の代表的建築の名を挙げることができる。各時代・様式の代表的建築の名を結びつけることができる。各時代・様式の代表的建築を理解できていない。
評価項目(ウ)各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いておおよそ説明できる。各様式の特徴を,キーワードを用いて説明できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
学習・教育到達度目標 E1 日本や世界の文化や歴史を、地球的な視点から多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力を修得する。
本校教育目標 ② 基礎学力
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
対象とするものはヨーロッパ建築の発展であるが,授業はその源の一つとなったエジプトやオリエントの建築から始める。ヨーロッパ建築の最も重要な根底は古典となったギリシャやローマの建築であり,また、その後の発展を最も大きく支配したのはキリスト教であった。これらを基に各建築様式とその成立過程,成立要因などを述べ,建築と社会との結びつき,建築芸術のありようがどのようであったかについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
本授業を理解するには西洋史(世界史)に関する基本的知識が不可欠である。授業には建築史の専門用語が多く用いられるので,配布プリントなどを参考に事前に調べておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 古代オリエント建築と古代エジプト建築,エーゲ海建築:形態と材料・構造,墳墓(ピラミッド),神殿,ジッグラト,宮殿建築 「授業内容」を理解し説明できる。
2週 古代ギリシャ建築:神殿建築,形態と構成,構造・材料,3種のオーダー,視覚補正,都市 「授業内容」を理解し説明できる。
3週 古代ギリシャ建築:神殿建築,形態と構成,構造・材料,3種のオーダー,視覚補正,都市 「授業内容」を理解し説明できる。
4週 古代ローマ建築:歴史的概観,建築課題,形態,構造・材料,5種のオーダー,建築的特質,都市 「授業内容」を理解し説明できる。
5週 古代ローマ建築:歴史的概観,建築課題,形態,構造・材料,5種のオーダー,建築的特質,都市 「授業内容」を理解し説明できる。
6週 ビザンチン建築:初期キリスト教建築(バシリカ式聖堂,集中堂),東ローマ帝国の建築,ペンデンティブ・ドーム 「授業内容」を理解し説明できる。
7週 ビザンチン建築:初期キリスト教建築(バシリカ式聖堂,集中堂),東ローマ帝国の建築,ペンデンティブ・ドーム 「授業内容」を理解し説明できる。
8週 ロマネスク建築:カロリング・ルネサンス(プリ・ロマネスク),特徴(形態,空間表現),地方性 「授業内容」を理解し説明できる。
2ndQ
9週 ゴシック建築:形態的特徴と空間表現,歴史的変遷,各国のゴシック建築 「授業内容」を理解し説明できる。
10週 ゴシック建築:形態的特徴と空間表現,歴史的変遷,各国のゴシック建築 「授業内容」を理解し説明できる。
11週 ルネサンス建築:誕生と特色,古典造形の復活(比例とオーダー),「建築家」の誕生,マニエリスム 「授業内容」を理解し説明できる。
12週 バロック建築:背景。芸術的特色,造形,展開,各国のバロック建築 「授業内容」を理解し説明できる。
13週 バロック建築:背景。芸術的特色,造形,展開,各国のバロック建築 「授業内容」を理解し説明できる。
14週 ロココ建築:造形的特徴,バロック建築の反動,合理性の誕生 「授業内容」を理解し説明できる。
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史古代(例えば、エジプト、オリエント、エーゲ海、ギリシャ、ローマなど)の特徴について説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5
中世(例えば、ビザンチン、イスラム、ロマネスク、ゴシックなど)の特徴について説明できる。3前6,前7,前8,前9,前10
近世(例えば、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココなど)の特徴について説明できる。3前11,前12,前13,前14

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合6040100
専門的能力6040100