鉄骨構造Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 鉄骨構造Ⅰ
科目番号 54209 科目区分 専門 / 選択必修6
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 「わかりやすい鉄骨の構造設計」日本鋼構造協会(技報堂)/プリント
担当教員 白田 太

到達目標

(ア)鉄骨構造の特徴・構造形式を理解している.
(イ)鉄骨構造の構造設計法を理解している.
(ウ)鋼材・溶接の許容応力度を理解している.
(エ)部材の設計を理解している.
(オ)接合部の設計を理解している.

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(可)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)鉄骨構造の特徴・構造形式を簡潔に説明できる。鉄骨構造の特徴・構造形式を説明できる。鉄骨構造の特徴・構造形式を簡潔に説明できない。
評価項目(イ)鉄骨構造の構造設計法を簡潔に説明できる。鉄骨構造の構造設計法を説明できる。鉄骨構造の構造設計法を説明できない。
評価項目(ウ)鋼材・溶接の許容応力度を簡潔に説明できる。鋼材・溶接の許容応力度を説明できる。鋼材・溶接の許容応力度を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
建築の構造に用いられる構造材料として、木、コンクリート、鉄が主に用いられる。本講義では鉄骨構造を取り上げ、構造材料に鋼を用いているが故に発生する特徴(計画・構造・施工・接合)を学習する。本講義の内容は、実務では基本知識となるので、注意して勉強する必要がある。また,構造設計法の概要を説明する。この科目は自治体で構造審査をしていた教員が、その経験を活かし、鉄骨構造設計の手法などについて講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
クラスをいくつかの小さなグループに分け(同じ机に着席している3~4人),各グループにて協力して課題を解かす。課題の内容は予め予習形式の宿題で確認させている。
注意点:
継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。授業内容に関連する課題を提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概要:鋼材の種類と特徴,鉄骨構造の仕組みと生産工程 S造の特徴・構造形式について説明できる。
2週 概要:鋼材の種類と特徴,鉄骨構造の仕組みと生産工程 課題1 S造の特徴・構造形式について説明できる。
3週 構造設計法
課題2
鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。
4週 構造設計法
課題3
鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。
5週 構造設計法
課題4
鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。
6週 部材の設計:引張材,圧縮材,梁,柱など
課題5
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。
7週 部材の設計:引張材,圧縮材,梁,柱など
課題6
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。
8週 部材の設計:引張材,圧縮材,梁,柱など
課題7
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。
曲げ材の設計の計算ができる。
4thQ
9週 部材の設計:引張材,圧縮材,梁,柱など
課題8
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。
曲げ材の設計の計算ができる。
10週 部材の設計:引張材,圧縮材,梁,柱など
課題9
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。
曲げ材の設計の計算ができる。
11週 接合部の設計:ボルト接合,溶接接合,継手,仕口,柱脚など 課題10 継手の設計・計算ができる。
12週 接合部の設計:ボルト接合,溶接接合,継手,仕口,柱脚など 高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。
13週 接合部の設計:ボルト接合,溶接接合,継手,仕口,柱脚など 溶接接合の種類と設計法について説明できる。
14週 接合部の設計:ボルト接合,溶接接合,継手,仕口,柱脚など 仕口の設計方法について説明ができる。
15週 接合部の設計:ボルト接合,溶接接合,継手,仕口,柱脚など 柱脚の種類と設計方法について説明ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造鋼構造物の復元力特性と設計法の関係について説明できる。4後3,後4,後5
S造の特徴・構造形式について説明できる。4後1,後2
鋼材・溶接の許容応力度について説明できる。4
軸力のみを受ける部材の設計の計算ができる。4後6,後7,後8,後9,後10
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。4後7,後8,後9,後10
曲げ材の設計の計算ができる。4後8,後9,後10
継手の設計・計算ができる。4後11
高力ボルト摩擦接合の機構について説明できる。4後12
溶接接合の種類と設計法について説明できる。4後13
仕口の設計方法について説明ができる。4後14
柱脚の種類と設計方法について説明ができる。4後15

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8020100
専門的能力8020100