都市計画

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 都市計画
科目番号 54222 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「都市の計画と設計」小島勝衛監修(共立出版)/適宜資料等を配布
担当教員 亀屋 惠三子,縄田 諒

到達目標

(ア) 現代社会における都市計画の課題の位置付けについて説明できる。
(イ) 都市の形成と近現代都市計画史について理解している。
(ウ) 都市計画の制度、手法と理念について説明できる。
(エ) 我国と欧米の土地利用計画の仕組みについて理解している。
(オ) 関係法令の遵守とグローバリゼーション・異文化・多文化について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)現代社会における都市計画の課題の位置付けについて説明できる。 現代社会における都市計画の課題の位置付けについての概要を説明できる。都市計画の課題の位置付けについて説明できない。
評価項目(イ)都市の形成と近現代都市計画史について理解している。 都市の形成と近現代都市計画史について概ね理解している。 都市の形成と近現代都市計画史について理解していない。
評価項目(ウ)都市計画の制度、手法と理念について説明できる。都市計画の制度、手法と理念について概ね説明できる。 都市計画の制度、手法と理念について説明できない。
評価項目(エ)我国と欧米の土地利用計画の仕組みについて理解している。 我国と欧米の土地利用計画の仕組みについて概ね理解している。 我国と欧米の土地利用計画の仕組みについて理解していない。
評価項目(オ) 関係法令の遵守とグローバリゼーション・異文化・多文化について理解している。 関係法令の遵守とグローバリゼーション・異文化・多文化について概ね理解している。 関係法令の遵守とグローバリゼーション・異文化・多文化について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
本科目では、都市計画に関する基礎的でかつ重要な事項について、諸外国の事例も含めて取り上げる。都市に生活し仕事をする人々が快適に過ごしていく場として、その都市がどのように計画されているかを多角的な視点から学習する。また、そのための調査や分析、関係法令の概要等についても学ぶ。この科目は企業で都市計画に関する調査・研究を担当していた教員が、その経験を活かして授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
教科書、配布プリントとパワーポイントを用いて、授業を進める。
注意点:
(自学自習内容)授業内容に該当する項目について、科目担当教員の薦める文献等て予め調べてくること。授業内容に関連する課題を毎回提出すること。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 都市の概要:都市の概念と定義、都市の機能、都市化-都市と農村
自学自習(教科書1.5(2週授業の重要箇所)の購読)
上記(ア)(イ)
2週 都市の概要:都市圏、行政単位としての都市の範囲と人口集中地区、都市化と都市問題
自学自習(教科書2.1(3週授業の重要箇所)の購読)
上記(ア)(イ)(ウ)
3週 都市計画の概要:都市計画の定義、都市計画の理念、法定都市計画の内容  
自学自習(1~3週の配布課題の整理・まとめ)
上記(ア)(イ)(ウ)
4週 都市計画の概要:法定都市計画の内容(都市施設と市街地開発事業など)  
自学自習(教科書2.4の購読)
上記(ウ)
5週 都市計画の概要:都市計画の課題、都市計画プランナーおよび建築家の役割
自学自習(教科書3.1.1~3.1.6の購読)
上記(ア)(イ)(ウ)
6週 近代都市計画の変遷:近代都市計画のエポック(ニュー・ラナーク、田園都市など)
自学自習(教科書3.1.7~3.2.4の購読)
上記(イ)(ウ)
7週 近代都市計画の変遷:近代都市計画のエポック(近隣住区論・ラドバーンなど)
自学自習(4~7週の配布課題の整理・まとめ)
上記(イ)(ウ)
8週 地域計画と都市計画マスタープラン:都市計画MP、土地利用計画、都市交通計画
自学自習(教科書4.5の購読)  
上記(ウ)(エ)
4thQ
9週 地域計画と都市計画マスタープラン:公園・緑地計画、都市環境計画    
自学自習(教科書4.7~4.8の購読)
上記(ウ)(エ)
10週 地域計画と都市計画マスタープラン:都市防災計画、住宅地計画         
自学自習(8~10週の配布課題の整理・まとめ)
上記(ウ)(エ)
11週 景観計画とアーバン・デザイン:都市と景観、都市のイメージ、景観整備の変遷   
自学自習(教科書5.6~5.7の購読)

上記(ア)(エ)
12週 景観計画とアーバン・デザイン:景観とアーバン・デザイン、諸外国の景観保護制度
自学自習(教科書7.1~7.2の購読)
上記(ア)(エ)
13週 都市計画に関する法制度:都市計画法と建築基準法、地域地区制
自学自習(教科書7.3~7.4の購読)
上記(ウ)(オ)
14週 都市計画に関する法制度:都市施設と市街地開発事業、地区計画制度
自学自習(11~14週の配布課題の整理・まとめ)
上記(ウ)(オ)
15週 後期の総まとめ
自学自習(1~15回の総復習)
上記(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。4後1,後2,後10
近現代都市の特質と課題について説明できる。4後2,後10
近代の都市計画論について説明できる。4後6,後7
現代にいたる都市計画論について説明できる。4後6,後7
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。4後12,後13
街路計画の手法と理念について説明できる。4後12,後13
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。4後3,後4,後9
方法・制度の変遷について説明できる。4後9,後10
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。4後14,後15
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4後3,後15
土地区画整理事業について説明できる。4後3,後5
市街地再開発事業について説明できる。4後4,後5
地区計画制度について説明できる。4後4,後5
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。4後5
都市と農村の計画について説明できる。4後1,後2
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4後12,後14

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305020100
専門的能力305020100