近代建築史

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 近代建築史
科目番号 55101 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「テキスト建築の20世紀」本田昌昭・末包伸吾(学芸出版社)ISBN978-4-7615-3182-9/授業時に配布するプリント
担当教員 三島 雅博

到達目標

(ア)近代建築誕生以前の状況や近代建築を取り巻く状況から,近代建築が生まれなければならなかった必然性を理解する。
(イ)近代建築が形成されてきた過程を理解する。
(ウ)各建築運動の中心人物・指導者及び代表的建築家や代表的作品を挙げることができる。
(エ)各建築運動の造形的特徴を挙げることができ、その目的・意義を説明できる。
(オ)近代建築の限界を理解し、新たな建築創造の出発点を認識できる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)近代建築誕生以前の状況や近代建築を取り巻く状況から,近代建築が生まれなければならなかった必然性を説明できる。近代建築誕生以前の状況や近代建築を取り巻く状況から,近代建築が生まれなければならなかった必然性をおおよそ説明できる。近代建築誕生以前の状況や近代建築を取り巻く状況から,近代建築が生まれなければならなかった必然性が理解できていない。
評価項目(イ)近代建築が形成されてきた過程を説明できる。近代建築が形成されてきた過程をおおよそ説明できる。近代建築が形成されてきた過程が理解できていない。
評価項目(ウ)各建築運動の中心人物・指導者及び代表的建築家や代表的作品を説明できる。各建築運動の中心人物・指導者及び代表的建築家や代表的作品を結びつけることができる。各建築運動の中心人物・指導者及び代表的建築家や代表的作品を挙げることができない。
評価項目(エ)各建築運動の造形的特徴を挙げることができ、その目的・意義を説明できる。各建築運動の造形的特徴をおおよそ挙げることができ、その目的・意義をおおよそ説明できる。各建築運動の造形的特徴を挙げることができず、その目的・意義を説明できない。
評価項目(オ)近代建築の限界を理解し、新たな建築創造の出発点を認識できる。近代建築の限界を凡そ理解し、新たな建築創造の出発点をおおよそ認識できる。近代建築の限界を理解できていないし、新たな建築創造の出発点を認識していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 建築分野の必要な基礎的知識や技術を修得する。
学習・教育到達度目標 E1 日本や世界の文化や歴史を、地球的な視点から多面的に認識し、建築技術が社会に与える影響を理解する能力を修得する。
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
主に西洋での近代建築発展の歴史を扱う。現在見ることができる近代建築がどのようにして生まれてきたかについて学ぶものである。具体的には,近代建築が生まれてきた背景や動機を述べた後に,様々な近代建築運動・近代デザイン運動が目指したもの,獲得しようとしたものが何であったかを明らかにしてゆく。
授業の進め方・方法:
注意点:
本授業を理解するには西洋建築史に関する知識が不可欠であり,また近代史に関する基本的知識が必要である。特に近代芸術との関わりが深いことから,配布プリントなどを参考に事前に調べておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 新古典主義と歴史主義:考古学の発展とギリシャの発見 ネオ・ゴシック ピクチャレスク 折衷主義 「授業内容」を理解し説明できる。
2週 新古典主義と歴史主義:考古学の発展とギリシャの発見 ネオ・ゴシック ピクチャレスク 折衷主義 「授業内容」を理解し説明できる。
3週 近代建築誕生の前夜:19世紀建築の特徴 新しい工業技術と建築 「授業内容」を理解し説明できる。
4週 アーツ・アンド・クラフト運動:ウィリアム・モリス 機械生産の否定 レス・アート 中世主義 赤い家 「授業内容」を理解し説明できる。
5週 アール・ヌーヴォ:アール・ヌーヴォとユーゲント・シュティル C.R.マッキントッシュ A.ガウディ 「授業内容」を理解し説明できる。
6週 ウィーン・ゼツェッション:伝統からの分離 オットー・ワグナーと必要様式 「授業内容」を理解し説明できる。
7週 シカゴの近代建築:摩天楼の誕生とシカゴ派 フランク・ロイド・ライトのプレーリーハウス 「授業内容」を理解し説明できる。
8週 近代建築運動:イタリア未来主義 ロシア構成主義 ドイツ表現主義 デ・スティル アムステルダム派 「授業内容」を理解し説明できる。
2ndQ
9週 近代建築運動:イタリア未来主義 ロシア構成主義 ドイツ表現主義 デ・スティル アムステルダム派 「授業内容」を理解し説明できる。
10週 初期近代主義建築:ドイツ工作連盟 バウハウス エスプリ・ヌーヴォ ガラスの摩天楼 「授業内容」を理解し説明できる。
11週 初期近代主義建築:ドイツ工作連盟 バウハウス エスプリ・ヌーヴォ ガラスの摩天楼 「授業内容」を理解し説明できる。
12週 近代主義建築の深化:地域主義 巨匠の戦後 近代建築の第2世代 「授業内容」を理解し説明できる。
13週 近代主義建築の深化:地域主義 巨匠の戦後 近代建築の第2世代 「授業内容」を理解し説明できる。
14週 ポスト・モダニズム:近代主義の限界 装飾とシンボル H.ホラインとR.ヴェンチューリ 「授業内容」を理解し説明できる。
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合6040100
専門的能力6040100