到達目標
(ア)建築および自然環境・地球環境における建築環境工学の役割を理解する。
(イ)太陽位置および日影位置の計算ができる。
(ウ)日影曲線図や日差し曲線図を作成し、建物の日照評価ができる。
(エ)簡単な日射量の計算ができる。
(オ)建築的な日照・日射の調整方法を説明できる。
(カ)視覚特性と明視条件の関係を説明でき、測光量を利用して光環境を定量的に評価できる。
(キ)人工照明や昼光照明の方式および一般的な評価方法が説明できる。
(ク)色を三属性および表色系で表現でき、一般的な色彩心理や色彩計画を説明できる。
ルーブリック
| 最低限の到達レベルの目安(優) | 最低限の到達レベルの目安(良) | 最低限の到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 太陽位置および日影位置の計算に基づき,日照・日射の調節計画ができる。 | 太陽位置および日影位置の計算ができる。 | 太陽位置および日影位置の計算ができない。 |
評価項目2 | 日影曲線や日差し曲線を利用して,日影時間や日照時間を求め,建物の日照評価ができる。 | 日影曲線や日差し曲線を利用して,日影時間や日照時間を求めることができる。 | 日影曲線や日差し曲線を利用して,日影時間や日照時間を求めることができない。 |
評価項目3 | 照度の計算ができ,採光・照明計画ができる。 | 照度の計算ができる。 | 照度の計算ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目は「建築環境工学Ⅱ」および「建築環境工学Ⅲ」とシリーズになっており、建築環境全般を熱環境・光環境・空気質環境・音環境の4分野に分けて解説する。本科目では、総論として建築環境工学が建築計画原論と呼ばれていた所以を知ってもらい、建築物をとりまく自然環境・地球環境に関する要素の基礎を学ぶ。その後、採光、照明および色彩に関する基礎事項および定量的な評価方法を学び、快適な室内光環境を提供するための方法を修得する。また、課題を通して、知識だけにとどまらず、物理的な建築の見方、考え方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
関数電卓を毎授業持参すること。_x000D_ (自学自習内容)授業後に必ず復習し,学習内容の理解を深めること。これを確認するための小テストを実施する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
建築環境工学の建築・都市・地球環境における役割:建築計画原論、風土、気候、気象、地球環境など |
風土と建築について説明できる。気候,気象について説明できる。
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2週 |
日照の計算方法と評価方法:真太陽時、太陽方位角、日照率、日影曲線、日差し曲線など |
太陽の効果について説明できる。真太陽時について説明できる。
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3週 |
日照の計算方法と評価方法:真太陽時、太陽方位角、日照率、日影曲線、日差し曲線など |
太陽位置について説明できる。
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4週 |
日照の計算方法と評価方法:真太陽時、太陽方位角、日照率、日影曲線、日差し曲線など |
日影曲線について説明できる。
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5週 |
日照の計算方法と評価方法:真太陽時、太陽方位角、日照率、日影曲線、日差し曲線など |
日照時間,日差し曲線,日照率について説明できる。
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6週 |
日射の計算と日照・日射の調節方法:直達日射、天空日射、地表面放射、日照特性、日照調整など |
日射量の計算ができる。
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7週 |
日射の計算と日照・日射の調節方法:直達日射、天空日射、地表面放射、日照特性、日照調整など |
日照および日射の調節方法について説明できる。
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8週 |
日射の計算と日照・日射の調節方法:直達日射、天空日射、地表面放射、日照特性、日照調整など |
日照と日射について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
視覚と明視条件との関係:視環境、視覚、順応、視感度、色覚、明視条件、グレア、フリッカー、色収差など |
視覚と光の関係について説明できる。明視,グレアについて説明できる。
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10週 |
測光量と単位および照度計算方法:光束、光度、光束発散度、照度、輝度、入射法則、直接照度、間接照度など |
測光量について説明できる。照度計算ができる。
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11週 |
昼光光源の評価方法と採光方式:昼光光源、昼光率、立体角投射率、採光計画など |
採光および採光計画について説明できる。
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12週 |
人工光源の種類と照明方式:人工光源、照明方式、均斉度、輝度分布、光束法、逐点法など |
人工照明について説明できる。照明計画ができる。
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13週 |
色彩の属性と表現方法:色の3属性、3原色、標準表色、色票、混色など |
表色系について説明できる。
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14週 |
色彩の心理、建築における色彩計画:対比効果、同化効果、順応、識別効果、機能配色、色彩技法など |
色彩計画の概念を知っている。
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15週 |
まとめ |
光環境分野における省エネに対する建築的手法について説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 中間試験 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
専門的能力 | 50 | 30 | 20 | 100 |