鉄筋コンクリート構造I

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 鉄筋コンクリート構造I
科目番号 54108 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「新しい鉄筋コンクリート構造」島津孝之ほか編著(森北出版)/適宜,プリントを配付
担当教員 今岡 克也

到達目標

(ア)鉄筋コンクリート構造の特徴を他の構造と比較しながら説明できる。
(イ)曲げモーメントを受ける単筋梁の主筋を設計できる。
(ウ)等分布荷重を受ける4辺固定式床スラブの配筋を設計できる。
(エ)図表を用いて,軸力と曲げモーメントを受ける柱の主筋を設計できる。
(オ)せん断力を受ける梁や柱の補強筋を設計できる。
(カ)耐震壁の許容せん断力を計算できる。
(キ)軸力を受ける直接基礎の主筋を設計できる。
(ク)曲げモーメントを受ける梁の主筋の必要付着長さを計算できる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(可)
評価項目(ア)鉄筋コンクリート構造の特徴を他の構造と比較しながら説明できる。
評価項目(イ)曲げモーメントを受ける単筋梁の主筋を設計できる。
評価項目(ウ)等分布荷重を受ける4辺固定式床スラブの配筋を設計できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建物の安全性を確保するには,自重や積載物,地震などの外力によって構造部材に作用する応力度を材料の許容値以下に押さえる必要がある。鉄筋コンクリート構造は,主に鉄筋が引張力を受け持ち,コンクリートが圧縮力を受け持つ複合構造である。この授業では初めに,鉄筋とコンクリートの力学的な特徴や許容応力度について説明する。次に,曲げモーメントが作用する梁や床スラブについて,必要な鉄筋径と本数を求める方法について学ぶ。さらに,軸力と曲げモーメントが作用する柱,せん断力が作用する耐力壁,軸力が作用する基礎スラブについて,必要な鉄筋径と本数を求める方法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
建築構造力学ⅠとⅡで学習した内容は理解しているものとして,授業を進める。_x000D_授業後に必ず復習し,学習内容の理解を深めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鉄筋コンクリート構造の特徴 :引張力に強い鉄筋,圧縮力に強いコンクリート,かぶり厚
2週 鉄筋とコンクリートの特徴や種類と許容応力度 :応力度 - 歪 曲線,安全率,許容付着応力度
3週 単筋梁の設計 :中立軸間距離,引張鉄筋比
4週 複筋梁の設計 :中立軸間距離,引張鉄筋比,圧縮鉄筋比
5週 4辺固定式床スラブの配筋設計 :2方向梁の反力,引張鉄筋断面積
6週 4辺固定式床スラブの配筋設計 :2方向梁の反力,引張鉄筋断面積
7週 RC柱の設計 :圧縮応力度,曲げ応力度
8週 RC柱の設計 :圧縮応力度,曲げ応力度
2ndQ
9週 せん断補強筋の設計 :あばら筋比,帯筋比
10週 せん断補強筋の設計 :あばら筋比,帯筋比
11週 耐震壁の設計 :壁筋比,許容せん断力
12週 耐震壁の設計 :壁筋比,許容せん断力
13週 直接基礎の設計 :許容支持力,片持ち梁の曲げ応力度,引張鉄筋断面積
14週 鉄筋の付着・定着・継手 :付着長さ,定着長さ,定着フック,重ね継手,ガス圧接
15週 まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合306010100
専門的能力306010100