到達目標
(ア)土粒子の粒径により粒径加積曲線が描け,土の分類ができる。
(イ)土の基本的性質である湿潤密度,飽和度,含水比,間隙比などの関係を説明できる。
(ウ)ボイリングや盤ぶくれなどの用語を説明できる。
(エ)土の間隙比や圧縮指数などを用いて,地盤の圧密沈下量が推定できる。
(オ)擁壁に作用する主働土圧を算定でき,逆T型擁壁の安定性を判定できる。
(カ)直線斜面のすべり破壊に対する安全率を計算できる。
(キ)直接基礎の極限鉛直支持力を算定できる。
(ク)杭の極限鉛直支持力を算定できる。
(ケ)戸建住宅の布基礎や浅層軟弱地盤の改良設計ができる。
ルーブリック
| 最低限の到達レベルの目安(可) | | |
評価項目(ア) | 土粒子の粒径により粒径加積曲線が描け,土の分類ができる。 | | |
評価項目(イ) | 土の基本的性質である湿潤密度,飽和度,含水比,間隙比などの関係を説明できる。 | | |
評価項目(ウ) | ボイリングや盤ぶくれなどの用語を説明できる。 | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
基礎構造は,建物の鉛直荷重を安定した支持地盤へ伝えるとともに,地震時にも建物を安全に保つという重要な役割がある。近年,わが国では,海岸や河川流域など軟弱な地盤上に構造物が建てられる場合が増えており,地盤沈下や液状化などに対する検討が必要な場合が多い。 この授業の前半は土質力学の分野であり,土の分類や基本的な性質について学んだ後に,地中の応力や圧密沈下量などの算定法を学ぶ。後半は建築物の基礎構造として,直接基礎と杭基礎,地盤改良工法などについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
地球の歴史と地質:地質の堆積年代による地盤の種類,沖積層と洪積層,第三紀層 |
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2週 |
土の基本的性質と分類:土の分類,土質試験とN値,含水比と間隙比 |
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3週 |
土の基本的性質と分類:土の分類,土質試験とN値,含水比と間隙比 |
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4週 |
地盤内の応力:土被り圧の算定,等分布荷重による地中応力 |
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5週 |
地盤内の応力:土被り圧の算定,等分布荷重による地中応力 |
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6週 |
土中の水の流れ:土の透水性とダルシーの法則,粒子と透水係数との関係 |
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7週 |
粘土の圧密:圧密現象と圧密試験,圧密沈下量の算定 |
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8週 |
土のせん断強さ:クーロンの式,一軸及び三軸圧縮試験 |
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2ndQ |
9週 |
逆T型擁壁の設計:主働土圧,静止土圧,受働土圧,内部摩擦角と土圧係数 |
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10週 |
斜面の安定:すべり面,傾斜角,内部摩擦角,すべり破壊 |
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11週 |
直接基礎の設計:布基礎,べた基礎,極限支持力と許容支持力 |
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12週 |
杭基礎の設計:杭の支持力,周面摩擦力,杭の地盤反力係数,杭の曲げモーメント |
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13週 |
杭基礎の設計:杭の支持力,周面摩擦力,杭の地盤反力係数,杭の曲げモーメント |
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14週 |
地盤改良工法の設計 :セメント系固化材,スウェーデン式サウンディング試験 |
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15週 |
地盤改良工法の設計 :セメント系固化材,スウェーデン式サウンディング試験 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 中間試験 | 定期試験 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 100 |
専門的能力 | 40 | 60 | 100 |