建築設計製図Ⅴ

科目基礎情報

学校	豊田工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	建築設計製図Ⅴ
科目番号	55122	科目区分	専門 / 選択
授業形態	演習	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	建築学科	対象学年	5
開設期	前期	週時間数	4
教科書/教材	特に指定しない／新建築，住宅特集，a+u等の建築関係の雑誌，「コンパクト建築設計資料集成」日本建築学会編（丸善）
担当教員	竹下 純治,亀屋 惠三子

到達目標

(ア)調査の上、要求される空間特性や形態的特徴などの条件を理解し、斬新なコンセプトを創出できる。
(イ)既得の知識・イメージにとらわれず、自由に建築空間を発想することができる。
(ウ)空間相互の機能的なつながりを理解したうえで、合理的な空間構成を作成することができる。
(エ)様々な諸条件を総合して、美的な空間を創造できる。
(オ)内部空間及び外観に一貫したコンセプトに基づいた表現を創造できる。
(カ)建物内容・企画内容に見合った適切な表現を作りだし、作品に与えることができる。
(キ)自らの設計意図を充分に伝達することができ、質疑に対し適切な説明ができる。
(ク)与えられた期間内に課題を作成する計画を立て、提出できる。

ルーブリック

	最低限の到達レベルの目安(優)	最低限の到達レベルの目安(良)	最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)	調査の上、要求される空間特性や形態的特徴などの条件を理解し、斬新なコンセプトを創出できる。	調査の上、要求される空間特性や形態的特徴などの条件を理解し、コンセプトを創出できる。	調査の上、要求される空間特性や形態的特徴などの条件を理解し、コンセプトを創出できない。
評価項目(イ)	既得の知識・イメージにとらわれず、自由に建築空間を発想し、それらを美しく表現できる。	既得の知識・イメージにとらわれず、自由に建築空間を発想し、それらを表現できる。	既得の知識・イメージにとらわれず、自由に建築空間を発想、表現することができない。
評価項目(ウ)	空間相互の機能的なつながりを理解したうえで、合理的な空間構成を美しく作成することができる。	空間相互の機能的なつながりを理解したうえで、合理的な空間構成を作成することができる。	空間相互の機能的なつながりを理解したうえで、合理的な空間構成を作成することができない。

教育方法等

概要:

過去４年間に学んだ建築の知識を総合し、その集大成として建築を設計する。課題の一つは建築設計競技への応募とする。競技設計を課題とすることにより、既成概念にとらわれない自由な発想と命題に対する解決法の案出を目的とし、設計内容に対する密接でかつ的確な図面表現を最終作品に要求する。もうひとつの課題は、日本建築の数十年というサイクルで行われているスクラップ・アンド・ビルドという問題を捉え、現存する建築物の価値を捉え、長年利用される本来あるべき建築とは何かを考えて設計する課題とする。

授業の進め方・方法:

注意点:

提出期限を厳守すること。病気などの特例を除き、期限以降の提出は一切認めない。特例の場合は診断書などを提出すること。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	第１課題ガイダンス：課題説明（課題の意図，建物内容，使用者の想定，敷地，構造，規模，必要諸室，提出物，日程，　　　注意事項），全体質疑	課題分を正しく読み込み、コンセプトを立てることができる
		2週	第１課題エスキース及び表現方法検討：平面計画，立面計画，断面計画，床面積検討，空間のつながり検討，構造計画，　　　エスキース	基本構想を作成し、エスキースを受けることができる
		3週	第１課題エスキース及び表現方法検討：平面計画，立面計画，断面計画，床面積検討，空間のつながり検討，構造計画，　　　エスキース	基本構想を作成し、エスキースを受けることができる
		4週	第１課題エスキース及び表現方法検討：平面計画，立面計画，断面計画，床面積検討，空間のつながり検討，構造計画，　　　エスキース	中間発表を行い、計画や空間について討論することができる
		5週	第１課題図面（平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図など）及び模型製作	平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図や模型製作を行うことができる
		6週	第１課題図面（平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図など）及び模型製作	平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図や模型製作を行うことができる
		7週	第１課題図面（平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図など）及び模型製作	平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図や模型製作を行うことができる
		8週	第１課題講評会：各自で設計意図・工夫点・プレゼンテーションの意図などを発表，学生などからの質疑，教員講評	講評会にて発表・討論することができる
	2ndQ
		9週	第２課題ガイダンス：課題説明（課題の意図，建物内容，提出物，日程，注意事項），全体質疑	課題分を正しく読み込み、コンセプトを立てることができる
		10週	第２課題エスキースおよびチェック：平面計画，立面計画，断面計画，空間計画，構造計画，材料検討,エスキース	基本構想を作成し、エスキースを受けることができる
		11週	第２課題エスキースおよびチェック：平面計画，立面計画，断面計画，空間計画，構造計画，材料検討,エスキース	基本構想を作成し、エスキースを受けることができる
		12週	第２課題図面・模型等製作	中間発表を行い、計画や空間について討論することができる
		13週	第２課題図面・模型等製作	平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図や模型製作を行うことができる
		14週	第２課題図面・模型等製作	平面図，立面図，断面図，配置図，矩計図や模型製作を行うことができる
		15週	第２課題講評会：各自で設計意図・工夫点・プレゼンテーションの意図などを発表，学生などからの質疑，教員講評	講評会にて発表・討論することができる
		16週

評価割合

	課題	課題	合計
総合評価割合	50	50	100
専門的能力	50	50	100