鉄筋コンクリート構造Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 鉄筋コンクリート構造Ⅱ
科目番号 55203 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「新しい鉄筋コンクリート構造」島津孝之ほか編著(森北出版)/適宜,プリントを配付
担当教員 今岡 克也

到達目標

(ア)鉄筋コンクリート造建物の構造設計の手順を理解している。
(イ)簡単な建物の偏心率と剛性率を求めることができる。
(ウ)構造設計で用いる荷重の種類と求め方を知っている。
(エ)固定法を用いて鉛直荷重の応力図を求めることができる
(オ)D値法を用いて地震荷重の応力図を求めることができる
(カ)応力図から梁や柱などの断面算定ができる。
(キ)断面算定の結果から梁や柱などの配筋図を描くことができる。
(ク)節点振り分け法により保有水平耐力を求めることができる。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(可)
評価項目(ア)鉄筋コンクリート造建物の構造設計の手順を理解している。
評価項目(イ)簡単な建物の偏心率と剛性率を求めることができる。
評価項目(ウ)構造設計で用いる荷重の種類と求め方を知っている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建物の安全性を確保するには,自重や積載物,地震などの外力によって構造部材に作用する応力度を材料の許容値以下に押さえる必要がある。鉄筋コンクリート構造は,主に鉄筋が引張力を受け持ち,コンクリートが圧縮力を受け持つ複合構造であり,鉄筋とコンクリートでヤング係数が異なるために応力度の算定が複雑になる。この授業では,鉄筋コンクリート構造Iで学んだことを,実際の建物の設計例に適応させて,荷重や応力度などを具体的な数値で計算しながら理解を深めることを目標にしている。
授業の進め方・方法:
注意点:
建築構造力学Ⅰ~Ⅲと鉄筋コンクリート構造Ⅰで学習した内容は理解しているものとして,授業を進める

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 構造計算の手順と設計法 :1次設計,2次設計
2週 構造計算の手順と設計法 :1次設計,2次設計
3週 建物に作用させる荷重と外力 :固定荷重,積載荷重,地震荷重
4週 耐震性の検討方法    :偏心率,剛性率
5週 建物概要と仮定断面
6週 鉛直荷重の算定     :CMQ
7週 鉛直荷重の算定     :CMQ
8週 長期荷重による応力計算 :固定法
4thQ
9週 長期荷重による応力計算 :固定法
10週 地震力による応力計算  :D値法
11週 地震力による応力計算  :D値法
12週 断面算定と配筋図
13週 断面算定と配筋図
14週 保有水平耐力の検討   :節点振り分け法
15週 保有水平耐力の検討   :節点振り分け法
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合306010100
専門的能力306010100