到達目標
(ア)地理学の基本的な視点・手法を説明することができる。
(イ)日本における諸産業の歴史的展開について説明できる。
(ウ)日本各地における諸産業の地域的特性について説明できる。
(エ)産業に関する文献を読み、地理的な視点からまとめることができる。
(オ)発表と質疑応答に積極的に参加し、建設的な議論と改善を行うことができる。
ルーブリック
| 到達レベルの目安(優) | 到達レベルの目安(良) | 到達レベルの目安不可) |
地理学の基本的な手法への理解 | 地理学の基本的な手法について理解し、説明することができる。 | 地理学の基本的な手法について理解することができる。 | 地理学の考え方を理解することができない。 |
日本における諸産業への理解 | 具体的な産業を取り上げ、その発生要因を、歴史的要因を踏まえて説明することができる。 | 産業の発展を歴史的要因を踏まえ理解することができる。 | 産業の発展を歴史的要因を踏まえ理解することができない。 |
興味・関心のあるテーマの発表への取り組み | 産業に関する文献を読み、地理的視点からオリジナリティのあるまとめ方ができる。 | 産業に関する文献を読み、地理的視点からまとめることができる。 | 自ら興味・関心の持つテーマを選び、まとめることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 E3 社会の仕組みと歴史を知り,他者・他国の立場から物事を考えることができる.
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理
教育方法等
概要:
この授業では、日本における産業形成の特徴を、「空間」「場所」「地域」といった視点から考えていきます。前半は「講義」とし、地形図や統計データといった資料を読み解きながら、産業と地域とが相互に深く関わり合いながら形成されていく過程を考察します。後半部分は「演習」とし、地域と産業の関係を考えるうえで重要と思われる文献を講読していきます。前半の講義が、地図や統計データといった客観的資料から地域と産業の関係に迫るものだとすれば、後半の演習は、感情や身体を持った「個人」の視点から、地域と産業の関係、とりわけ産業が地域にもたらす負の側面に着目し、考える内容となります。
授業の進め方・方法:
講義ならびに文献講読(受講生による要約作成とプレゼン、ディスカッション含む)とする。
注意点:
・前半は講義ですが、様々な資料から地域の状況を読み解く作業を時折含みます。
・後半の講読では、割り当てられた部分の要約と考察を学生に発表してもらいます。そのため、決められた期日までに発表の準備ができる人に受講してもらいたいです。
・文献講読にあたり、受講者には『苦海浄土―わが水俣病』(講談社文庫、836円)を用意してもらいます。
選択必修の種別・旧カリ科目名
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
イントロダクション (予習:一般科目の地理関係科目で学んだ内容を確認、復習:配布資料) |
授業の進め方、評価方法、参加するにあたっての心構えなどを理解する
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2週 |
地域を対象とする学問の考え方、調査方法 (復習:配布資料) |
地理学をはじめとする、地域を対象とした諸分野において編み出されてきた地域の捉え方・調査方法を理解できる。
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3週 |
日本における工業 |
日本における工業の特徴を理解できる。
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4週 |
豊田市における自動車産業の成長 (復習:配布資料) |
豊田市を中心とした自動車産業の形成の概要を理解できる。
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5週 |
豊田市における自動車産業の形成と農業 (復習:配布資料) |
豊田市を中心とした自動車産業の形成と農業の関わりを理解できる。
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6週 |
豊田市における自動者産業の形成と外国人労働者との「共生」 (復習:配布資料) |
豊田市における自動車産業の形成と外国人労働者の増加の関係や、そこで生じている課題について理解できる
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7週 |
『苦海浄土―わが水俣病』(石牟礼道子)講読にあたって:水俣病に関する基礎知識と講読のねらい |
水俣病に関する基礎知識や、本書を読むにあたり気を付ける点を理解できる。
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8週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(1)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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4thQ |
9週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(2)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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10週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(3)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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11週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(4)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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12週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(5)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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13週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(6)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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14週 |
『苦海浄土―わが水俣病』講読、学生発表(7)1回あたり2~3名の発表者がレジュメを準備 |
『苦海浄土』の割り当てられた章の内容をまとめ、質疑応答ができる。
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15週 |
まとめ (予習:これまでの内容の再確認) |
これまでの内容を整理し、理解を深める。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
分野横断的能力 | 50 | 50 | 100 |