到達目標
(ア)原子結合からみた弾性係数、フックの法則、弾性係数について理解する。
(イ)表面エネルギーを計算できる。
(ウ)固体の理論的引張強さを計算できる。
(エ)応力拡大係数について理解し、その計算をできるようにする。
(オ)小規模降伏条件について理解する。
(カ)平面ひずみ破壊じん性と破壊じん性に影響を及ぼす因子について理解する。
(キ)材料の破壊には様々な形態があり、破面様相から破壊の形態が推測できることを理解する。
(ク)機械構造物の健全性を確保するための工学的手法を理解する。
ルーブリック
| 最低限の到達レベルの目安(可) | | |
評価項目(ア) | 原子結合からみた弾性係数、フックの法則、弾性係数について理解する。 | | |
評価項目(イ) | 表面エネルギーを計算できる。 | | |
評価項目(ウ) | 固体の理論的引張強さを計算できる。 | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
材料の破壊現象に注目し、原子結合から始まり破面様相に至るまでの線形破壊力学の初歩的分野を理解するとともに、それらを用いて材料の強度と破壊との関連を明らかにする。さらに、機械構造物の健全性確保を目的とした設計や保守を合理的に行うための工学的手法について学ぶ。これらの学習を通じて、設計信頼性や安全性に関する知見を深めることを目的とする。
授業の進め方・方法:
注意点:
事前に履修、修得しておくことが望ましい科目:「材料力学」、「機能性材料学」。授業後に必ず復習し、学習内容の理解を深めること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
原子結合からみた弾性変形:結晶構造、結合力 |
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2週 |
フックの法則と弾性係数:原子配列、原子間距離 |
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3週 |
表面エネルギー:原子間結合力、比表面エネルギー(課題:表面エネルギーの計算) |
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4週 |
固体の理論的引張強さ:完全結晶、へき開破壊 |
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5週 |
Griffith-Orowanの脆性破壊応力:脆性材料、欠陥 |
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6週 |
Griffith-Orowanの脆性破壊応力:脆性材料、欠陥 |
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7週 |
き裂先端の応力場、塑性域および破壊じん性:破壊力学、応力拡大係数(課題:応力拡大係数の計算) |
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8週 |
き裂先端の応力場、塑性域および破壊じん性:破壊力学、応力拡大係数(課題:応力拡大係数の計算) |
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2ndQ |
9週 |
Dugdaleモデルと塑性域形状:小規模降伏、塑性変形 |
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10週 |
平面ひずみ破壊じん性:不安定破壊、KIC |
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11週 |
平面ひずみ破壊じん性:不安定破壊、KIC |
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12週 |
破面様相とフラクトグラフィ:破壊、破面観察、粒内破壊、粒界破壊 |
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13週 |
破面様相とフラクトグラフィ:破壊、破面観察、粒内破壊、粒界破壊 |
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14週 |
機器の構造健全性保証と損傷許容設計:メインテナンス、非破壊検査、損傷許容 |
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15週 |
機器の構造健全性保証と損傷許容設計:メインテナンス、非破壊検査、損傷許容 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
専門的能力 | 60 | 40 | 100 |