建築計画論

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築計画論
科目番号 94039 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻A 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「新建築設計ノート」(彰国社)/「新建築学大系21地域施設計画」(彰国社)、「コンパクト建築設計資料集成」(丸善)、適宜資料を閲覧・配布
担当教員 亀屋 惠三子

到達目標

(ア)地域施設の概要と役割について理解している。
(イ)地域施設と制度について理解し、その問題点を提起し解決策を策定することができる。
(ウ)地域施設の設計に必要な基本的知識を有している。
(エ)地域施設のあり方に関して、自らの考えをまとめ説明することができる。
(オ)作成したレポートの内容は、密度の高い考察に基づくものであり、発表は的確に情報を伝えるものである。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)地域施設の基本知識を有し、概要と役割について整理し、論述することができる。地域施設の基本知識を有し概要と役割について理解している。地域施設の基本知識を有し概要と役割について理解していない。
評価項目(イ)地域施設と制度について理解し、その問題点を提起し解決策をダイアグラムを用いて説明できる。地域施設と制度について理解し、その問題点を提起し解決策を策定することができる。地域施設と制度について理解し、その問題点を提起し解決策を策定することができない。
評価項目(ウ)地域施設の設計に必要な基本的知識を有し、基本計画を行うことができる。地域施設の設計に必要な基本的知識を有している。地域施設の設計に必要な基本的知識を有していない。
評価項目(エ)地域施設のあり方に関して、自らの考えをレポートとスライドにまとめ、わかりやすく説明することができる。地域施設のあり方に関して、自らの考えをレポートとスライドにまとめ、説明することができる。地域施設のあり方に関して、自らの考えをレポートとスライドにまとめ、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B3 建築分野の実社会に必要で役立つ知識や技術を応用して問題を解決する能力を修得する。
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
本講義では,建築物の計画から設計理論・方法について、設計の実務的観点から知識を習得する。施設計画での利用者は不特定多数であり、かつ職員は特定多数という特徴を持つ。しかしながら、計画学は常に利用者の視点を持つことが肝要である。特に本講義では、利用者がもっとも弱い立場にある「病院」および「高齢者施設」を取り上げ、利用者の観点から設計に必要となる実務的知識を学ぶ。そして、現状の制度的あるいは施設的問題点について議論し、今後の医療・福祉施設のあり方について知見を得る。
授業の進め方・方法:
配布プリントとパワーポイントを用いて、授業を進める。
注意点:
施設の計画のみならず、具体的設計理論について学ぶため、履修にあたっては建築計画・設計の基本的知識を有していることが望ましい。授業内容に該当する項目について、科目担当教員の薦める文献等で予め調べてくること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(授業の概要、スケジュール、課題について説明)、地域施設の概念 地域施設の概念、目的について理解できる
2週 地域施設の役割と社会の動き 地域施設の変遷と役割について理解できる
3週 地域施設の役割と社会の動き 地域施設の役割を建築計画の立場から理解できる
4週 地域施設の種類 地域施設の様々な種類についてそれぞれの特徴を理解することができる
5週 地域施設と制度 地域施設の制度について理解することができる
6週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の計画の要点について理解できる
7週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の基本計画の手法について理解することができる
8週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の基本計画の具体事例を分析することができる
2ndQ
9週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の基本計画の具体事例を分析することができる
10週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の平面計画の行い方、ゾーニング方法について理解できる
11週 地域施設の計画(計画の要点、基本計画、平面計画) 地域施設の平面計画の行い方、動線計画について理解できる
12週 事例分析(課題:各自タイプ別に分析し、レポート作成・発表) 各自、見学したい地域施設を決定し、施設間で調整を行うことができる
13週 先駆事例等 地域施設の先駆事例について紹介し、それについて討議することができる
14週 調査レポート発表(課題:各自施設を選定・見学し、調査レポートを作成・発表) 調査レポートをまとめ、発表することができる
15週 調査レポート発表(課題:各自施設を選定・見学し、調査レポートを作成・発表) 調査レポートをまとめ、発表することができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポートレポートレポート合計
総合評価割合40202020100
専門的能力40202020100