水資源学

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 水資源学
科目番号 94043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻A 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「水文学」風間 聡 著 コロナ社 ISBN:978-4-339-05628-0
担当教員 江端 一徳

到達目標

(ア)地球規模や地域の水循環について説明できる。
(イ)蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。
(ウ)ホートン式、フィリップ式、リチャーズ式を理解し、浸透量・率の計算ができる。
(エ)キネマティックウェーブモデル、タンクモデル法を理解し、流出予測計算の基礎を身につける。
(オ)確率紙を用いた降水量や洪水量の頻度解析ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。異なる水文条件下での蒸散推定式の適用ができる。蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。蒸発と蒸散のメカニズムを理解できない。
評価項目2洪水の流出過程を理解し、単位図法、貯留関数法、タンクモデル法等、代表的な流出推定法を理解し、各々について正確に流出計算ができる。洪水の流出過程を理解し、単位図法、貯留関数法、タンクモデル法等、代表的な流出推定法を理解する洪水の流出過程は理解しているが、代表的な流出推定法を理解できない。
評価項目3統計水文の基礎を理解し、正規分布と対数正規分布を異なる水文条件下で適用できる。頻度解析に習熟する。統計水文の基礎を理解し、正規分布と対数正規分布の適用ができる。頻度解析ができる。統計水文の基礎である代表的な確率密度関数が理解できず、水文流出計算への適用が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B1 数学、自然科学および情報工学の基礎理論に裏打ちされた知識や技術を体系的に修得する。
JABEE c 数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
水文学は、地球上の水の発生、循環、分布および物理的・化学的特性に至る地球の水循環に関するあらゆる現象を包括した学問である。本講義を通じて、地球と流域・地域の水循環メカニズムを科学的に理解し、人間生活に必要な水資源管理や水工学の技術的な手法を修得する。この科目は、民間企業で上下水道施設の設計に携わっていた者が担当する。
授業の進め方・方法:
授業は適宜、配布プリントを使用して行う。
注意点:
毎回、関数電卓を用意すること。

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修5

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 水文学的水循環:グローバル水循環とメソスケール水循環、さまざまな水文量(自学自習内容:住んでいる地域の水文量を調べる) 地球規模と地域内での水循環について説明できる。
2週 水文学的水循環:グローバル水循環とメソスケール水循環、さまざまな水文量(自学自習内容:住んでいる地域の水文量を調べる) 地球規模と地域内での水循環について説明できる。
3週 蒸発散:水収支と熱収支,蒸発散推定モデル(自学自習内容:蒸発散のメカニズムについてまとめる) 蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。
4週 蒸発散:水収支と熱収支,蒸発散推定モデル(自学自習内容:蒸発散の推定式の導出を復習する) 蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。
5週 蒸発散:水収支と熱収支,蒸発散推定モデル(自学自習内容:蒸発散の推定式を用いた演習課題を解く) 蒸発と蒸散のメカニズムを理解し、代表的な推定式で計算できる。
6週 土壌浸透(ホートン式、フィリップ式、リチャーズ式)(自学自習内容:土壌浸透式に関する演習問題を解く) 土壌浸透現象を理解し、代表的な推定式で計算できる。
7週 土壌浸透(ホートン式、フィリップ式、リチャーズ式)(自学自習内容:土壌浸透式に関する演習問題を解く) 土壌浸透現象を理解し、代表的な推定式で計算できる。
8週 流出モデル:タンクモデル、キネマティックウェーブ法(自学自習内容:タンクモデルを用いた流出計算問題を解く) タンクモデルのモデル構造を理解できる。
2ndQ
9週 流出モデル:タンクモデル、キネマティックウェーブ法(自学自習内容:キネマティックウェーブモデルを用いた流出計算問題を解く) キネマティックウェーブモデルのモデル構造を理解できる。
10週 流出モデル:タンクモデルを用いた流出解析(自学自習内容:流出モデルを用いた流出計算問題を解く) タンクモデルのモデル構造を理解し、それをプログラミングできる。
11週 流出モデル:タンクモデルを用いた流出解析(自学自習内容:流出モデルを用いた流出計算問題を解く) タンクモデルのモデル構造を理解し、それをプログラミングできる。
12週 流出モデル:タンクモデルを用いた流出解析(自学自習内容:流出モデルを用いた流出計算問題を解く) タンクモデルを用いて流出計算ができる。
13週 流出モデル:タンクモデルを用いた流出解析(自学自習内容:流出モデルを用いた流出計算問題を解く) タンクモデルを用いて流出計算ができる。
14週 水文量の確率統計解析:リターンピリオド、水文頻度解析、時系列解析(自学自習内容:リターンピリオドについて復習する) 統計水文の基礎を理解し、正規分布と対数正規分布の適用ができる。
15週 水文量の確率統計解析:リターンピリオド、水文頻度解析、時系列解析(自学自習内容:確率紙を用いた水文頻度解析の演習課題を解く) 確率紙を用いた降水量や洪水量の頻度解析ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題小テスト合計
総合評価割合502030100
専門的能力502030100