工業デザイン論

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工業デザイン論
科目番号 92016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報科学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「増補新装(カラー版)世界デザイン史」阿部公正監修(美術出版社)ISBN978-4-568-40084-7
担当教員 三島 雅博

到達目標

(ア)近代工業デザイン発展の過程を理解し,おおよその流れを説明できる。
(イ)各デザイン運動の目的と社会的背景との関連を説明できる。
(ウ)製品のデザインと工業力・技術の発展との関係を説明できる。
(エ)各デザイン運動の課題と造形を理解する。

ルーブリック

最低限の到達レベルの目安(優)最低限の到達レベルの目安(良)最低限の到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)近代工業デザイン発展の過程を理解し,その流れを説明できる。近代工業デザイン発展の過程をおおよそ理解し,おおよその流れを説明できる。近代工業デザイン発展の過程を理解していない。
評価項目(イ)各デザイン運動の目的と社会的背景との関連を説明できる。各デザイン運動の目的と社会的背景との関連をおおよそ説明できる。各デザイン運動の目的と社会的背景との関連を説明できない。
評価項目(ウ)製品のデザインと工業力・技術の発展との関係を説明できる。製品のデザインと工業力・技術の発展との関係をおおよそ説明できる。製品のデザインと工業力・技術の発展との関係を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C2 世界の文化・歴史を理解し,人間に対する配慮を怠らない.
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
本校教育目標 ① ものづくり能力
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
19世紀中頃より現代に至るまでの工業デザインの展開とその哲学及び目標についての講義を行う。産業革命とともに大量生産が始まり,それにより生じた製品のデザインの質の悪化が「デザイン」という意識を生じさせ,デザイン運動を発生させた。「デザイン」のその後の展開は,単に形を決めるだけの技術ではなく,様々な理論に裏打ちされ,哲学を伴った「芸術」として発展してきた。本講義では,そのような各段階で,デザイナーが検討し,到達しようとしてきたものが何であったのかを検討し,デザインの意義を理解することに努める。
授業の進め方・方法:
授業は,受講者に割り当てられた発表を基に進められる。
注意点:
受講者は教員の薦める文献などで毎授業ごとに予習をしてくることが必要である。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 近代デザインの前提。産業革命と技術の革新,新しい材料としての鉄,万国博の誕生 授業後に復習し,学習内容の理解を深めること。
「授業内容」を理解し説明できる。
2週 近代デザインの始まり。アーツ&クラフト運動
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
3週 伝統からの自由。アール・ヌーヴォー
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
4週 機能主義デザインの誕生。ウィーン分離派
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
5週 機械の美。イタリア未来主義
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
6週 機械の美。ロシア構成主義
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
7週 機械の美。ル・コルビュジェ
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
8週 工業的美。オランダのデ・スティル
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
4thQ
9週 工業デザインの誕生。P.ベーレンス,ドイツ工作連盟,
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
10週 近代デザイン教育。芸術と技術と教育(バウハウス)
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
11週 戦前アメリカの工業デザイン。工業力,流線型
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
12週 戦前アメリカの工業デザイン。アール・デコ
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
13週 戦後のデザイン。北欧,イタリア,ヨーロッパ
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
14週 戦後のデザイン。アメリカ
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
15週 戦後のデザイン。日本
質疑討論のために上記項目について予習してくること。
「授業内容」を理解し説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート合計
総合評価割合4060100
分野横断的能力4060100