情報数学特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報数学特論Ⅱ
科目番号 95034 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報科学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない
担当教員 米澤 佳己

到達目標

(ア) 計算可能な関数の基本的性質を理解できる。
(イ) 計算可能な関数の具体的な例を作成できる。
(ウ) 計算可能な関数の簡単な性質を証明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)簡単な関数が計算可能か判定できる。多くのな関数の計算可能性が判定できる。簡単な関数の計算可能性が判定できない。
評価項目(イ)簡単な計算可能な関数を具体的に作成できる。多くの計算可能な関数を具体的に作成できる。簡単な計算可能な関数を作成できない。
評価項目(ウ)計算可能な関数の簡単な性質を証明できる。 計算可能な関数の様々な性質を証明できる。計算可能な関数の簡単な性質を証明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A4 現実の問題や未知の問題に対して,問題の本質を数理的に捉え,コンピュータシステムを応用した問題解決方法を多角的視野から検討することができる.
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
この講義では, 計算可能な関数の定義と性質について学ぶ。まず原始帰納的関数の定義と基本的性質について述べる。その後原始帰納的でない計算可能な関数の例を挙げ, その後一般帰納的関数, 部分帰納的関数の定義, 基本的性質を学び, 最後に計算可能な関数と帰納的関数の関係について議論する。
授業の進め方・方法:
講義による概念および性質の解説と演習により講義を行う.
注意点:
授業内容に関連する課題を毎回出題するので、必ず提出すること。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 原始帰納的関数の定義 原始帰納的関数の定義を理解する。
2週 原始帰納的関数の様々な例 原始帰納的関数の様々な例を挙げ, その内容を理解する。
3週 μ オペレータの定義 μ オペレータの定義を理解する。
4週 μ オペレータの使用例 μ オペレータの様々な使用例を理解する。
5週 原始帰納的術語, 原始帰納的集合の定義 原始帰納的術語, 原始帰納的集合の定義を理解する。
6週 原始帰納的熟語の様々な例 原始帰納的術語の様々な例を理解する。
7週 2重帰納法 2重帰納法を理解する.
8週 アッカーマン関数の定義 アッカーマン関数の定義を理解する。
2ndQ
9週 アッカーマン関数が原始帰納的関数でないことの証明 アッカーマン関数が原始帰納的関数でないことの証明を理解する。
10週 一般帰納的関数の定義 一般帰納的関数の定義を理解する。
11週 部分帰納的関数の定義 部分帰納的関数の定義を理解する。
12週 プログラミング言語 TPL プログラミング言語 TPL の性質と記述法を理解する。
13週 TPL 計算可能性と帰納的関数の同値性 TPL 計算可能性と帰納的関数の同値性を理解する。
14週 チャーチの提唱 チャーチの提唱を理解する。
15週 演習  これまでの内容を復習し問題を解く。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合5050100
分野横断的能力5050100