国語総合1

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2016
授業科目 国語総合1
科目番号 0108 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 特に使用しない/常用漢字クリア、国語要覧
担当教員 豊田 尚子

到達目標

1.基礎的な漢字の読み書きができ、語彙能力を高める
2.論理的な文章を読み、情報収集の基本を認識する。
3.文法の基礎を学び、日本語の運用に役立てる。
4.代表的な文学作品について、日本文学史における位置づけを認識する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1国語常識としての基礎的な語彙能力を身につけ、運用できる。基礎的な語彙能力を身につけることができる。基礎的な語彙能力が足りない。
評価項目2文章のジャンルの違いを理解し、情報収集の基本として、適切に引用・運用できる。文章のジャンルの違いがあること認識し、指示通りに引用できる。文章のジャンルの区別もつけられず、正しく引用できない。
評価項目3文法用語を用いて、品詞の分類を体系化して説明できる。文法用語を用いて、品詞の分類を体系化できる。文法語を正しく覚えず、品詞の概念も体系化できない。
評価項目4対象とする文学作品について、文学史の位置づけが説明できる。対象とする文学作品について、文学史としての特徴をつかむことができる。対象とする文学作品について、文学史の特徴をとらえることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
低学年では、特に漢字学習などの基礎学力の向上を重視する。手書きの文字については、義務教育のレベルではなく、将来、対外的に一般常識として求められるものを念頭に入れて学習する。それと同時に、豊かな教養人となるべく、文化的知見を蓄積することを目標とする。
授業の進め方・方法:
①毎回の授業時に、漢字テキストからプリント形式で漢字の学習をする。これは、テストではなく、提出物として扱われる。間違いを訂正し、授業内のメモを取ることが要求される。
②漢字学習においては、予習より復習を重点的に行うこと。
③漢字学習の授業での進め方と目的、評価の仕方については、授業中にプリントを使って説明するので従うこと。
④講義は集中して聴き、ノートを取るのは当然である。それに加えて、メモを取るくせをつけること。
⑤指示された課題は、目的を理解し、丁寧に取り組むこと。
注意点:
①提出物などの受け渡しは、教員室前のボックスを利用すること。遅れた場合は、日時を記入して速やかに提出すること。基本的には、17時で日付が変わることとする。
②提出物の評価割合が高い。提出物は、内容の評価・提出方法の確認・注意事項の厳守などで評価するので、提出さえすればよいというものではない。目的・意図をよく考えて仕上げること。
③ノートチェックやノート提出などはしない。ノートを取るのは当然だからである。そこに加点はしない。ノートを取り、メモを取らなければテストでは対応できないはずである。
④漢字のプリント、課題等は、提出物として評価する。目的・内容を把握するためには、授業を集中して聞くのは基本的態度である。したがって、それらを加味した点として、評価割合の「ポートフォリオ」として算出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス テキストの使い方、漢字学習の取り組み方と注意点、提出物に関する諸注意を知る。
2週 文章のジャンルと種類① 文章のジャンルと種類を知る。
3週 文章のジャンルと種類② ジャンルの種類によって、読解のポイントが異なることを知る。
4週 原稿用紙の使い方①
随筆の資料を用いて、原稿用紙の基本を学ぶ。
5週 原稿用紙の使い方② 随筆の資料を用いて、原稿用紙の使い方を確認する。
6週 新入生の漢字確認テストの解答と解説 入学前に指示した漢字の確認テストを返却し、正しい答えを再確認する。
7週 引用のルールと方法① 評論文の資料を用いて、引用のルールを知る(基本)。
8週 前期中間試験 今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
2ndQ
9週 試験の解答と解説 試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
10週 引用のルールと方法② 引用のルールと方法を学習する(発展)。
11週 引用のルールと方法③
引用のルールと方法を学習する(応用)。
12週 文法① 文法の学習目的と、重要性を知る。
13週 文法② 文の成分と、単語の種類を学ぶ。
14週 文法③ 品詞の種類が認識でき、説明できる。
15週 前期期末試験 今までの授業内容をふまえて、設問に対して正しく解答する。
16週 試験の解答と解説 試験問題を見直し、正しい答えの導き方を確認する。
後期
3rdQ
1週 文法④ 文節と単語の認識ができる。
2週 文法⑤ 識別問題に取り組み、識別問題のパターンを知る。
3週 近現代文学史① 文学史の学習の目的と、基本用語を学ぶ。
4週 近現代文学史② 近現代文学史の全体の流れを知り、それぞれの特徴を学ぶ。
5週 近現代文学史③ 写実主義の作家と作品を学ぶ。
6週 近現代文学史④ 浪漫主義の作家と作品を学ぶ。
7週 近現代文学史⑤ 自然主義の作家と作品を学ぶ。
8週 後期中間試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
4thQ
9週 試験の解答と解説① 試験問題を見直し、正しい解答の導き方を確認する。
10週 試験の解答と解説② 試験問題を見直し、正しい解答の導き方を確認する。
11週 故事成語・慣用句・ことわざ 国語常識としての語彙能力を高める。
12週 難読語 国語常識としての語彙能力を高める。
13週 古典文学史① 上代の文学史の中で、歌集について学ぶ。
14週 古典文学史② 上代の文学史の中で、史書について学ぶ。
15週 後期期末試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
16週 試験の解答と解説・年間の授業の間総括 試験問題を見直し、正しい解答の導き方を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。1
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。1
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。1
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。1
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。1
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。1
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。1
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。1
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。1
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。1
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。1
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。1
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。1
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。1
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000