日本語教育1(留学生のみ)

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 日本語教育1(留学生のみ)
科目番号 1109 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教材は 適宜配布。通年で読む本は、『科学者は戦争で何をしたか』益川俊英著 集英社新書。
担当教員 太田 慶子

到達目標

1.新聞やニュース、映画、アニメなどを読んだり視聴したりすることで、より深く日本語および日本社会への理解ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章ややや複雑な新聞の論説などを読んで理解でき、自分の意見や主張が言える。論理的な文章や やや複雑な新聞の論説などを読んで、概ね内容が理解でき、感想や意見が言える。論理的な文章や やや複雑な新聞の論説などの 内容や構成が理解できない。
評価項目2日常生活に必要な語彙や表現が獲得できている。日常生活に必要な語彙や表現がある程度 獲得できている。日常生活に必要な語彙や表現が、かなり脱落している。
評価項目3学校での会話だけでなく、他の日本人とのコミュニケーションも円滑にできる。学校での会話はほぼ困らないが、学外でのコミュニケーションにはストラテジーが必要。学内での会話でも 聞き取れなかったり、自分の意思が伝達できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
留学生の日本語は、幅広いテーマの文章や ニュース、ドラマなどを 読んだり視聴することにより、基本的には語彙や表現を獲得し、その蓄積によって自分の考えや主張などを日本語で算出することができるようになる。
授業の進め方・方法:
①前期・後期ともに、「中間試験」「期末試験」をほぼ同等とみなして成績を算出する。
②評価割合の「ポートフォリオ」の20は、基本的に、通読する規定の書籍を読んでレジュメを作成に対するものである。
③評価割合の「発表」は、②でのレジュメに沿って、担当した章あるいは節のまとめとさらに発展させて発表できたかどうかを評価するものである。
注意点:
1.「ポートフォリオ」は、演習で読むテキストのレジュメの提出である。 2.「発表」は、レジュメを基に、クラスで内容を発表する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方や 本人の要望などを話し合う 自己紹介と教師との意思疎通ができる。
2週 1.ライティング1課 2.新聞教材を読む 3.演習 作文の基本を復習する。新聞を読んで理解する。益川教授の著書を読む。
3週 1.ライティング2課 2.新聞教材を読む 3.演習 情報を文章にする。
4週 1.ライティング3課 2.新聞等教材を読む 3.演習 状況を説明し、意見を述べる。
5週 1.ライティング4課 2.ニュースを聞く  3.演習 段落を作り、文章の構成を考える。
6週 1.ライティング5課  2.ニュースを聞く  3.演習 体験したことを報告するための文章を作成する。
7週 前期中間試験 学習した項目の理解と日本語を使って情報や意見を文章化する。
8週 1.中間試験の解説 2.ライティング6課 3.演習 テーマに沿った意見文を書く。
2ndQ
9週 1.ライティング7課  2.ニュースを聞く・話す 3.演習 自分をアピールする分を書く。
10週 1.ライティング8課  2.ニュースを聞く・話す  3.演習 レポートで使われる表現を学ぶ。
11週 1.ライティング9課  2.『センと千尋の神隠し』視聴① 3.演習 引用文の練習。
12週 1.ライティング10課  2.『センと千尋の神隠し』②  3.演習 資料の活用の仕方を学ぶ。
13週 1.レポートのテーマを決める 2.『センと千尋の神隠し』③ 3.演習 生の日本語を聴き取り、鑑賞する。
14週 1.レポートの構成を考える 2.『センと千尋の神隠し』④ 3.演習 生の日本語を聴き取り、鑑賞する。
15週 前期期末試験 学習した項目の理解と日本語を使って情報や意見を文章化する。
16週 試験の解答と解説 間違った箇所の理解と後期の授業についての説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000200100
基礎的能力602000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000