海技実習

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 海技実習
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 端 艇 (本校作成) 船舶通信の基礎知識 (成山堂) 小型船舶操縦士実技教本 (財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会)
担当教員 片岡 高志,小島 智恵,齊心 俊憲,吉田 南穂子

到達目標

1. 端艇に関する船体構造やとう漕方法、操縦方法、各種号令を体得し、海上で必要な協調性や忍耐力を身につける。
2. 各種小艇を操縦することにより小型船舶の運用を体得する。また海技に関する一般的な知識、技能、技術を理解・習得する。
3. 船舶職員として要求される各種通信法について学習し習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1端艇の操船方法を理解し、他人を的確に指揮できる。端艇の操船方法を理解し、説明できる。端艇の操船方法を説明できない。
評価項目2ロープワークの基本的な結索方法を習得し、用途に合わせて使用ができる。基本的なロープワークが理解でき、実際に結索ができる。基本的なロープワークができない。
評価項目3通話表および国際信号旗を理解し、実際に活用ができる。通話表および国際信号旗について理解し、基本的な事項について説明できる。通話表および国際信号旗について覚えていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業は実際に海に出て行うため、十分に安全に注意し実習に望むこと。
また、身だしなみや時間厳守については、厳しく注意するので留意すること。
実習中心ではあるが、必要に応じて筆記試験および実技試験を定期試験とは別に課す。
授業の進め方・方法:
1.授業内容については気象・海象の状態により変更することがあるので、教員の指示を適宜確認すること。
2.時間厳守(5分前行動)、服装の確認、心身の準備、実習に取り組む姿勢を怠らないこと。
注意点:
1.実習なので欠席はしないこと。(欠席者には卒業時に小型船舶の免許は与えられない場合があるので注意すること。)
2.筆記試験と実技試験の両方行う。各実技試験に合格しないと学年成績60点未満を付けることがある。
3.評価割合は学年成績のものとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実習オリエンテーション 桟橋に来れる。
整列することができる。
実習中の安全を理解し、救命胴衣の確実な着用ができる。
2週 端艇の船体構造 端艇の各部名称を説明することができる。
3週 端艇のとう漕法(1) 端艇のとう漕ができる。
救命胴衣を1人で着用できる。
4週 端艇のとう漕法(2) 端艇のとう漕ができる。
5週 端艇のとう漕法(3) 端艇のとう漕ができる。
6週 端艇のとう漕法(4) 端艇のとう漕ができる。
7週 端艇のとう漕法(5) 端艇のとう漕ができる。
8週 端艇のとう漕法(6) 端艇のとう漕ができる。
2ndQ
9週 小型船舶の取扱い、基本操縦 小型船舶の基本操船(直進、変針、停止)ができる。
10週 小型船舶の応用操縦、2軸船の実技 2軸の小型船の操船ができる。
11週 端艇の帆走法(1) 端艇の帆走艤装ができる。
12週 端艇の帆走法(2) 端艇の帆走ができる。
13週 端艇の帆走法(3) 端艇の帆走ができる。
14週 端艇の帆走法(4) 端艇の帆走ができる。
15週 前期定期試験の返却及び解説
16週
後期
3rdQ
1週 端艇のとう漕法(7) 端艇のとう漕ができる。
2週 端艇のとう漕法(8) 端艇のとう漕ができる。
3週 端艇のとう漕法(9) 救命艇の操船について理解し、艇指揮および艇長として適切に行動できる。
4週 結索法 ロープを安全に取り扱うことができ、基本的な結索ができる。
5週 旗りゅう信号(1) 旗りゅう信号の文字と意味を説明することができる。
6週 旗りゅう信号(2) 旗りゅう信号の取扱いができる。
7週 無線のルール 無線使用時のルールを説明することができる。
8週 無線工学 電波の伝播を説明できる。
4thQ
9週 GMDSS (1) 鳥羽丸のGMDSS機器を説明できる。
10週 GMDSS(2) ナブッテックス電文の解釈ができる。
11週 重要通信 無線による重要通信方法および状況に応じた内容を送受信できる。
12週 通話表を用いた無線電話通信 1 通話表を用いた欧文送話・受話ができる。
13週 通話表を用いた無線電話通信 1 通話表を用いた和文送話・受話ができる。
14週 トランシーバ取り扱い トランシーバによる通信ができる。
15週 後期定期試験の返却及び解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。1
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。1
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。1
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。1
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。1
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。1
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。1
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。1
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。1
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。1
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。1
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。1
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。1
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。1
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。1

評価割合

筆記試験発表相互評価態度・出席ポートフォリオ実技試験合計
総合評価割合40000060100
基礎的能力40000060100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000