概要:
国語は螺旋的な学びの教科であり、すべての学びの基礎ともいえる。
この科目では、高等学校学習指導要領「論理国語」に示される次の目標に準じた内容を展開する。
言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で的確に理解し効果的な表現にする資質・能力を次のとおり育成することをめざす。
（１）実社会に必要な国語の知識や技能を身に付けるようにする。
（２）論理的、批判的に考える力を伸ばすとともに、創造的に考える力を養い、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。
（３）言葉がもつ価値への認識を深めるとともに、生涯にわたって読書に親しみ自己を向上させ、我が国の言語文化の担い手としての自覚を深め、言葉を通して他者や社会に関わろうとする態度を養う。
授業の進め方・方法:
①授業は基本的に、年間を通じて、前半・後半の二部構成とする。前半を国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉、後半を前期は論理的文章と文学的文章、後期は言語文化としての古文及び漢文の講義とする。
②授業の前半は、国語に関する知識を身に付ける。学習用プリントを配付する。取扱った内容は試験範囲に含まれる。
③授業の後半は、前期については、論理的文章と文学的文章の講義となる。文学的文章については『現代文学名作選』を使用する。後期については、古文及び漢文の講義となる。
④授業の終わりにチェックシートを提出する。
注意点:
①授業中は内容に意欲をもって取り組むこと。意欲の度合いを、評価割合の「態度」として位置づける。
②授業中に指示された振り返りチェックシートを必ず提出すること。チェックシートについては、評価割合の「ポートフォリオ」として位置づける。
③毎回の小テストについては、評価割合の「その他」として位置づけてある。
④後期の古文・漢文は、２年次の『国語総合２』に継続する科目であるので、それぞれ必要な基礎学力はあるものとして進めていくから、わからないことはそのままにせず必要に応じて質問すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
ガイダンス
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年間の授業計画と授業の進め方についての説明を聞く。
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| 2週 |
国語に関する知識①
論理的文章①
しあさってとささって |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
しあさってとささっての語源について考えることで，論理的思考を身に付ける。
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| 3週 |
国語に関する知識②
論理的文章②
五段活用の連用形 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
五段活用の連用形について考えることで，論理的思考を身に付ける。
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| 4週 |
国語に関する知識③
論理的文章③
日本語の音声 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
日本語の音声を考えることで，論理的思考を身に付ける。
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| 5週 |
国語に関する知識④
論理的文章④
青葉は青いか |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
青葉は青いかを考えることで、論理的思考を身に付ける。
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| 6週 |
国語に関する知識⑤
論理的文章⑤
露出形と被覆形 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
露出形と被覆形を考えることで、論理的思考を身に付ける。
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| 7週 |
前期中間試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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| 8週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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| 2ndQ |
| 9週 |
国語常識問題⑥
文学的文章①
芥川龍之介「鼻」 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
芥川龍之介「鼻」を通して、心情の表現を理解するとともに文体の特徴について理解し、説明できる。
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| 10週 |
国語常識問題⑦
文学的文章②
宮沢賢治「よだかの星」 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
宮沢賢治「よだかの星」を通して言葉による想像力を身に付けるとともに表現の技法について理解し、説明できる。
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| 11週 |
国語常識問題⑧
文学的文章③
井伏鱒二「山椒魚」 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
井伏鱒二「山椒魚」を通して、作品の成立過程とその解釈について理解し、説明できる。
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| 12週 |
国語常識問題⑨
文学的文章④
三島由紀夫「潮騒」 |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
三島由紀夫「潮騒」を通して、作家の創作意図と情景の描き方について理解し、説明できる。
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| 13週 |
国語常識問題⑩
文学的文章⑤
角田光代「さがしもの」（その１） |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
角田光代「さがしもの」を通して、言葉による心情の機微を理解し、説明することができる。
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| 14週 |
国語常識問題⑪
文学的文章⑥
角田光代「さがしもの」（その２） |
国語に関する知識〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
角田光代「さがしもの」を通して、言葉による心情の機微を理解し、説明することができる。
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| 15週 |
前期期末試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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| 16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
国語常識問題⑫
古典随筆文学① |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。①
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| 2週 |
国語常識問題⑬
古典随筆文学② |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。②
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| 3週 |
国語常識問題⑭
古典随筆文学③ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。③
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| 4週 |
国語常識問題⑮
古典随筆文学④ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。④
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| 5週 |
国語常識問題⑯
古典随筆文学⑤ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。⑤
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| 6週 |
国語常識問題⑰
古典随筆文学⑥ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。⑥
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| 7週 |
後期中間試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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| 8週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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| 4thQ |
| 9週 |
国語に関する知識⑱
漢文訓読① |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する。①
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| 10週 |
国語に関する知識⑲
漢文訓読② |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する。②
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| 11週 |
国語に関する知識⑳
漢文訓読③ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する。③
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| 12週 |
国語に関する知識㉑
漢文訓読④ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する。④
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| 13週 |
国語に関する知識㉒
漢文訓読⑤ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する。⑤
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| 14週 |
国語に関する知識㉓
漢文訓読⑥ |
国語に関する知識〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文を訓読する⑥
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| 15週 |
後期期末試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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| 16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
| 論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
| 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
| 常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
| 類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
| 社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
| 専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
| 報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
| 分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
| 収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
| 情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
| 情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
| あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |