現代社会

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代社会
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 実教出版『高校現代社会 新訂版』
担当教員 深見 佳代

到達目標

1:実社会に関心を持ち、これからの社会を担っていく主権者としての自覚を養う。
2:民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性、今日の国際的な政治・経済の仕組みなどといった、政治・経済に関する基本的な知識を身につける。
3:現代社会において生じる様々な問題について、主体的に考察し、多角的な観点から捉える力を身につけると共に、自身の意見を論理的に記述できる能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持ち、きちんと自身の意見を持ち、また、行動しようとしている。現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持っている。現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持っていない。
評価項目2学習した事項について十分な知識を有している。学習した事項についてひととおりの知識を有している。学習した事項についての知識が不十分である。
評価項目3現代社会における諸問題に対する自身の意見を十分な根拠を挙げ、論理的に表現することができる。現代社会における諸問題に対する自身の意見を持ち、その理由を挙げることができる。現代社会における諸問題に対する自身の意見を持っていない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (A1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これからの社会を担う主権者として必要な素養、すなわち、現代の社会がどのような仕組みで動いているのかについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
・基本的に講義形式で行うが、グループ討論・発表などを課すこともある。
・履修者の理解状況などに応じて、授業内容や進度は変更する場合がある。
注意点:
適切な授業態度でない場合(私語など)は、態度点から減点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 「現代社会」を勉強する意義を説明できる。
2週 里山資本主義、地球環境問題 里山資本主義、地球環境問題の概要について説明できる。
3週 地球環境問題への取り組み、資源・エネルギー・人口問題 地球環境問題への取り組み、最近の地球レベルの諸課題について説明できる。
4週 デザイナー・ベビー、現代の医学が問う生死のあり方 生命科学の発展によって可能になっている技術と死生観について説明できる。
5週 生命科学の発展と倫理、高度情報社会の現状と問題点 生命科学の進歩にともなって発生している倫理的課題について説明できる。
6週 人間とは何か、生涯における青年期の意義、青年期と自己形成の課題 人生における青年期の意味について説明できる。
7週 中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
8週 答案返却
哲学の誕生、ギリシアの思想、宗教の教え
哲学の始まりからギリシャ思想について概要を説明できる。世界の主要な宗教について説明できる。
2ndQ
9週 人間の尊厳、人間の自由 ギリシャ思想から派生した人間の尊厳・自由にかかわる哲学について説明できる。
10週 個人と社会、人間性の回復 近代から第二次世界大戦ごろにかけて発展した哲学思想について説明できる。
11週 民主主義の作り方、人権保障の発展と現代社会、国民主権と民主政治の発展 民主主義の基本原理とその発展の歴史について説明ができる。
12週 誰のための安全保障?、日本国憲法の成立、平和主義と日本の安全、基本的人権の保障 日本国憲法の成立を第二次世界大戦を踏まえて説明できる。
13週 人権の広がり、政治機構と国民生活 近年における人権概念の広がりとこれを実現する政治機構について説明できる。
14週 人権保障と裁判所、地方自治 人権の保障のための裁判所の機能について説明できる。地方自治の概要について説明できる。
15週 期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週 答案返却
選挙と政党、政治参加と世論
地方政治を踏まえ、政党や国家レベルの政治について仕組みを説明できる。
後期
3rdQ
1週 国際社会における政治と法、国家安全保障と国際連合 新しい時代における安全保障と国際連合の役割について説明できる。
2週 冷戦期の脅威と冷戦後の脅威、軍備競争と軍備縮小 冷戦期~冷戦後の歴史と軍拡競争について説明できる。
3週 異なる人種・民族との共存、国際社会と日本 様々な人種や民族の人との共存について国際社会における日本の役割を説明できる。
4週 経済社会の形成と変容、市場のしくみ 資本主義経済の基本的な仕組みについて説明できる。
5週 現代の企業、経済成長と景気変動 資本主義社会における企業活動や景気変動について説明できる。
6週 金融機関の働き、政府の役割と財政・租税 金融機関の働きと政府の財政的役割について説明できる。
7週 中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
8週 答案返却・試験解説 中間試験までの現代社会の取り組みを振り返り、期末試験への取り組み目標を設定できる。
4thQ
9週 日本経済の歩みと近年の課題、中小企業と農業 戦後日本経済の歩みと近年の動向、中小企業の役割などについて説明できる。
10週 公害防止と環境保全、消費者問題 経済発展にともなって発生している環境問題と複雑化する消費者問題について説明できる。
11週 労働問題と雇用、社会保障 資本主義社会で発生する雇用問題と社会保障制度の役割について説明できる。
12週 国際経済のしくみ、国際経済体制の変化 国際的経済システムの歴史と現在の変化について説明できる。
13週 金融のグローバル化と世界金融危機、地域経済統合と新興国 金融のグローバル化にともなって発生する金融危機と世界中の新興国経済について説明できる。
14週 ODAと経済協力 発展途上国に対する開発援助について説明できる。
15週 期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週 答案返却・試験解説 試験結果を受けて、今後の目標を設定できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。2
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。2
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2

評価割合

試験ポートフォリオ態度相互評価課題その他合計
総合評価割合403030000100
基礎的能力403030000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000