概要:
航海士として必要な気象の基礎知識について学ぶ。
特に各種気象現象についての構造や仕組みについて説明できるようになることを目標とする。
本授業は、三級海技士(航海)の国家試験レベルを最低限とし、二級海技士(航海)国家試験以上の内容も扱う。
授業の進め方・方法:
・前回の講義を踏まえて小課題と授業を進めていくので、前回の講義または既に学んだことを復習しておくこと。
・試験は、記述形式で行うので、学習内容を自ら文字にして説明できるように日頃から準備しておくこと。
・内容を整理するため、B5判のノートを利用するので、準備すること。(「操船」の授業で利用している「天気図ノート」
も用意すること))
・授業中に最新の気象情報や関連データ等も活用するため、Webにアクセスできる端末を用意しておくこと
注意点:
毎回、授業では内容の確認のために課題を課す。
学習内容について日頃から自分の言葉にして説明できるようにまとめておくこと。
講義の順は実際の天候や他の実験実習等の進捗にあわせて適宜変更することがある。
予告なくノートの提出を求める場合があるので、復習の際、ノートを整理しておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 3 | 前4,後1 |
自然科学 | 物理 | 熱 | 時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 3 | 前4 |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 3 | 前4 |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 3 | 前4 |
波動 | 自然光と偏光の違いについて説明できる。 | 3 | 前4 |
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。 | 3 | 前4 |
化学(一般) | 化学(一般) | 水の状態変化が説明できる。 | 3 | 前5,後6 |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | 前5,後2,後6 |
ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 2 | 前5,前6,後6 |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 2 | 前2 |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 2 | 前4 |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 2 | 前9 |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 2 | 後6,後10 |
人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後4,後5,後6 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後4,後5,後6 |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後4,後5,後6 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(航海) | 海洋気象 | 大気圏の構造と組成を説明できる。 | 2 | 前2 |
気圧、気温、及び湿度の定義と説明ができる。 | 2 | 前3 |
風について、その発生原因を説明できる。 | 2 | 前3 |
大気の安定・不安定状態の違いを説明できる。 | 2 | 前5 |
風の発生要因について説明できる。 | 2 | 前4 |
地衡風と傾度風について説明できる。 | 2 | 後9 |
中緯度地方などの第1次の大気循環及び季節風などの第2次の大気循環を説明できる。 | 2 | 前9 |
日本付近の気団を説明できる。 | 2 | 前10 |
前線の発生と消滅・前線の種類を説明できる。 | 2 | 前10 |
前線の移動・温帯低気圧の発生機構を説明できる。 | 2 | 前11 |
熱帯低気圧の発達、危険区域の回避及び日本近海の熱帯低気圧の動きをを説明できる。 | 2 | 前13 |
高気圧について、温暖型と寒冷型の違いを説明できる。 | 2 | 前12 |
高層天気図を利用価値を説明できる。 | 2 | 後3 |
日本付近の天気図の型を数種類、説明できる | 2 | 後4 |
海の波の種類について、周期によりその特性が異なることを説明できる。 | 2 | 後10 |