航海法規

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 航海法規
科目番号 0055 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 海上衝突予防法の解説(海文堂出版)、海上交通安全法の解説(海文堂出版)、海事六法(海文堂出版)
担当教員 小島 智恵

到達目標

1. 各法令の制定に至る経緯を説明できる。
2. 海上で遭遇する種々の見合い関係において、適用される航法規定を導き出すことができる。
3. 海上交通法規を理解し、柔軟な法解釈ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各法令の制定に至る経緯を説明できる。各法令の制定に至る概要を説明できる。各法令の制定に至る経緯を説明できない。
評価項目2あらゆる見合い関係において適用される航法規定を導き出すことができる。おおよその見合い関係において適用される航法規定を導き出すことができる。適用される航法規定を導き出すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
三級海技士(航海)の資格取得に必要となる海上交通法規について学習する。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、必要に応じて資料(自作プリント等)を配付します。
・適宜レポート等を課すので、期限までに必ず提出すること。
・課題レポート、その他(ノート提出)等が全てなされていることを条件に評価を行うので注意すること。
・評価は、中間試験、定期試験及びレポート等を総合的に判断して行います(60点以上が合格)。
注意点:
・試験は、海技試験を想定し記述式を主体とするため、日頃から文章を書く練習をしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海上衝突予防法及び関係法令-1 国際規則及び本法の制定背景を説明できる
2週 海上衝突予防法及び関係法令-2 見張り、安全な速力について説明できる
3週 海上衝突予防法及び関係法令-3 衝突のおそれ、衝突回避動作について説明できる
4週 海上衝突予防法及び関係法令-4 狭い水道等、分離通航方式について説明できる
5週 海上衝突予防法及び関係法令-5 追越し船、行会い船の航法について説明できる
6週 海上衝突予防法及び関係法令-6 横切り船、避航船及び保持船の航法を説明できる
7週 前期中間試験(過去問) 過去問を解いてみる
8週 試験返却・解答
海上衝突予防法及び関係法令-7
各種船舶間の適用航法について説明できる
2ndQ
9週 海上衝突予防法及び関係法令-8 視界制限状態における適用航法について説明できる
10週 海上衝突予防法及び関係法令-9 灯火及び形象物の概要について説明できる
11週 海上衝突予防法及び関係法令-10 音響信号及び発光信号の概要について説明できる
12週 海上衝突予防法及び関係法令-11 切迫した危険のある特殊な状況下における適用航法について説明できる
13週 海上衝突予防法及び関係法令-12 船員の常務、注意義務等について説明できる
14週 海上交通安全法及び関係法令-1 目的、適用海域及び定義等について説明できる
15週 前期期末試験
16週 試験返却・解答
海上交通安全法及び関係法令-2
航路航行船の優先(避航等)について説明できる
後期
3rdQ
1週 海上交通安全法及び関係法令-3 航路航行船の優先(国土交通省で定める)につ
2週 海上交通安全法及び関係法令-4 速力の制限について説明できる
3週 海上交通安全法及び関係法令ー5 追越し信号について説明できる
4週 海上交通安全法及び関係法令ー6 行先の表示について説明できる
5週 海上交通安全法及び関係法令ー7 航路の横断について説明できる
6週 海上交通安全法及び関係法令ー8 航路への出入り口横断の制限について説明できる
7週 後期中間試験
8週
試験返却・解答
海上交通安全法及び関係法令ー9
びょう泊の禁止について説明できる
4thQ
9週 海上交通安全法及び関係法令ー10 浦賀水道航路及び中ノ瀬航路の説明ができる
10週 海上交通安全法及び関係法令ー11 伊良湖水道航路の説明ができる
11週 海上交通安全法及び関係法令ー12 明石海峡航路の説明ができる
12週 海上交通安全法及び関係法令ー13 備讃瀬戸東航路、宇高東航路及び宇高西航路の説明ができる
13週 海上交通安全法及び関係法令-14 備讃瀬戸北航路、備讃瀬戸南航路及び水島航路の説明ができる
14週 海上交通安全法及び関係法令ー15 来島海峡航路の説明ができる
15週 後期期末試験
16週 試験返却・解答
海上交通安全法及び関係法令-16
巨大船等の航行に関する通報について説明できる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
一般角の三角関数の値を求めることができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
2点間の距離を求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。3
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
慣性の法則について説明できる。3
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3
運動の法則について説明できる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
仕事と仕事率に関する計算ができる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3
重心に関する計算ができる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。3
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。3
物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
化学(一般)化学(一般)質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)船舶工学船体抵抗の種類、船体抵抗に影響を与える要素について説明できる。2
推進器の種類、出力と推進効率について説明できる。2
載貨復原性と船の安全性の関係について説明できる。2
船の重心、浮心、傾心等の専門用語の意味を説明できる。2
貨物の移動・積み降ろしによる重心移動について、その移動距離を計算により求めることができる。4
重心、浮心、傾心それぞれの位置関係から、船体の安定・不安定を評価できる。4
復原力について、包括的に説明できる。2
貨物の移動・積み降ろしによるトリム及び喫水の変化について計算できる。4
分野別の工学実験・実習能力商船系分野(航海)【実験・実習能力】実験実習実験で行った内容をレポートにまとめることができる。3
レーダを操作して各種調整を行い、適切に表示することができる。3
レーダARPAを操作して他船の針路・速力・最接近距離及び時間を表示することができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000