電気機器学1

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気機器学1
科目番号 0059 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 船の電機システム ~マリンエンジニアのための電気入門~ (海文堂)
担当教員 窪田 祥朗

到達目標

1.機関士として職務を果たすために必要な電気機器類の構造及び運転方法を説明できる。
2.電気機器類の基本的な特性計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気設備の特性を理解し、等価回路および、特性計算ができる。電気設備の構造、運転方法が説明できる。電気設備に構造や作動原理を理解できない。
評価項目22級海技士以上の筆記試験問題を解くことができる。2級海技士の筆記試験問題を合格できる程度解くことができる。2級海技士の筆記試験問題を解くことができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
船舶機関士として必要な電気機器関連の構造、および運転方法を習得するとともに、技術者としての必要な 知識を身につける。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし、演習問題や課題を出して解答の提出を求める。
注意点:
予習と既習事項の練習定着は基本的に受講者の責任である。
授業には必ず関数電卓を持参。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスによる学修説明 電気機器学で学ぶ内容を理解する
2週 電気機器の基礎1 直流回路の計算ができる
電気とエネルギーの関係性、電気と磁気の関係性を理解できる
3週 電気機器の基礎2 単相交流回路の計算ができる
インピーダンスを理解できる
4週 電気機器の基礎3 三相交流回路の計算ができる
結線方法を理解できる
5週 変圧器1 変圧器の原理、構造を理解している
6週 変圧器2 変圧器の理論を理解している
7週 中間試験 中間試験
8週 変圧器3 変圧器の結線方法を理解している
2ndQ
9週 変圧器4 計器用変成器、単巻変圧器を理解している
10週 同期発電機1 同期発電機の発電原理を理解している
11週 同期発電機2 同期発電機の構造を理解している
12週 同期発電機3 同期発電機の理論を理解している
13週 同期発電機4 同期発電機の並行運転方法を理解している
14週 同期発電機5 同期運転時の異常現象、保守方法を理解している
15週 定期試験 定期試験
16週 試験返却 試験の解答、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。2
自然科学物理力学仕事と仕事率に関する計算ができる。1
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。1
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。1
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。1
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。1
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。1
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。1
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。1
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。1
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。3
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。1
自然光と偏光の違いについて説明できる。1
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。1
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。1
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3
化学(一般)化学(一般)物質が原子からできていることを説明できる。1
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2
価電子の働きについて説明できる。2
原子のイオン化について説明できる。2
代表的なイオンを化学式で表すことができる。2
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。2
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。2
イオン結合について説明できる。1
共有結合について説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。2
金属の性質を説明できる。2
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。1
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。1
中和反応がどのような反応であるか説明できる。1
中和滴定の計算ができる。1
酸化還元反応について説明できる。2
イオン化傾向について説明できる。2
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。2
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3
人文・社会科学国語国語専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(機関)電気電子工学直列回路、並列回路に流れる電流の計算ができる。4
電流と磁気の関係について説明できる。4
磁気回路の計算ができる。4
LCRを用いた交流回路の計算ができる。4
三相交流について説明できる。4
電動機の構造、原理を説明できる。4
電動機の巻線について説明できる。4
電動機の操作方法を説明できる。4
PN半導体について説明できる。3
整流回路の働き、使用方法について説明できる。3
増幅回路の働きについて説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力1500001025
専門的能力5500001065
分野横断的能力000001010