船舶工学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 船舶工学
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 「これ一冊で船舶工学入門」 海文堂
担当教員 鎌田 功一

到達目標

1. 船舶独特の測度法であるトン数や、船の主要目の決め方について説明することができる。
2. 船舶の排水量、浮心、重心等を各種計算により求めることができる。
3. 船舶の運用に当たって基本的な事項である復原性やトリムの各種計算法がどのような原理に基づいて導かれたものであるかを学習し、その前提や仮定、限界について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船舶独特の測度法であるトン数や、主要目の決め方について十分に説明することができる。船舶独特の測度法であるトン数や、主要目の決め方について説明することができる。船舶独特の測度法であるトン数や、主要目の決め方について説明することができない。
評価項目2船の排水量、浮心、重心等の各種計算が十分にできる。船の排水量、浮心、重心等の各種計算ができる。船の排水量、浮心、重心等の各種計算ができない。
評価項目3復原性やトリムの各種計算が十分にできる。復原性やトリムの各種計算ができる。復原性やトリムの各種計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3)海事技術者としての専門知識 説明 閉じる

教育方法等

概要:
船舶を運航する上で必要な船舶工学の基礎知識を学習し、船舶がどのような技術要素の上で設計・建造されているかを理解する。特に技術の背景と、その限界について正しい理解を持つようにする。
授業の進め方・方法:
講義形式の授業を行う。
注意点:
1単位で広範な船舶工学の基礎を学ぶので、少なくとも復習は欠かせない。
小テストを適宜実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 船・海運の役割と特徴、船の分類 船を用途・航走状態により分類することができる
2週 船の主要目1 船の大きさや性能の概略を主要目表から知ることができる
3週 船の主要目2 肥せき係数・総トン数の計算をすることができる
4週 船の主要目3 シーマージンから航海速力等を計算することができる
5週 船に関わる法律 船に関わる法律の概要を説明することができる
6週 船の歴史 船の歴史の概略を説明することができる
7週 中間試験
8週 船体形状の線図、排水量等曲線図 排水量等曲線図から排水量等を求めることができる
2ndQ
9週 断面積・排水容積の計算 断面積・排水容積を計算による求めることができる
10週 水線面積と浮面心の計算 水線面積と浮面心を計算による求めることができる
11週 浮心位置の計算 浮心位置を計算による求めることができる
12週 メタセンタ位置の計算 メタセンタ位置を計算による求めることができる
13週 重心位置 重心位置を計算による求めることができる
14週 重量物の移動・積載による重心移動 重量物の移動・積載による重心移動位置を計算による求めることができる
15週 期末試験の解答解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。2前2
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。2前2
分数式の加減乗除の計算ができる。2前2
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。2前2
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。2後2
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。2後2
簡単な連立方程式を解くことができる。2後2
1次不等式や2次不等式を解くことができる。2後2
1元連立1次不等式を解くことができる。2後2
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。2後1
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後1
関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。2後1
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。2前2
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後4
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後4
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。2後4
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後4
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後4
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。2後4
角を弧度法で表現することができる。2後4
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。2後4
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。2後4
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。2後4
2点間の距離を求めることができる。2後4
通る点や傾きから直線の方程式を求めることができる。2後4
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。2後4
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。2後1
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。2後1
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。2後1
導関数の定義を理解している。2後1
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。2後1
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。2後1
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。2後1
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。2後1
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。2後1
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。2後1
微積分の基本定理を理解している。2後1
定積分の基本的な計算ができる。2後1
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。2後1
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。2後1
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。2後1

評価割合

試験小テスト・ポートフォリオ出席状況・授業態度合計
総合評価割合702010100
基礎的能力001010
専門的能力7020090
分野横断的能力0000