概要:
・機関学概論やこれまで学んだ内燃機関だけでなく、関連機器との関係についても学習していきます。知識を積み重ね、総合的に考察できるように、復習しておくこと。
授業の進め方・方法:
・第3級海技士(機関)の内容理解を促進するため、5級程度の内容から1級の範囲も取り扱うことがあります。基本的事項をしっかりおさえ、授業で習う項目は文章で説明できるように整理すること。
・課題は期限を厳守すること。
・授業は積極的に参加し、傍聴者とならないよう努力すること。出席とともに評価します。
・定期的にノートを確認します。黒板だけでなく、コメントもノートにとること。
※新型コロナウィルスの影響を鑑み、試験方法など状況に応じて変更します。
注意点:
計算や燃料に関する事項も取り扱うため、数学、化学の内容をしっかり復習し、わからないところは自ら解決しておくこと。また、再試験は行わないことがある。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
分数式の加減乗除の計算ができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
角を弧度法で表現することができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。 | 3 | 前11,前12,前13,前14 |
自然科学 | 物理 | 力学 | 仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 3 | 前13,前14 |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | 前13,前14 |
熱 | 時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 2 | 前11 |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 3 | 前11 |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 3 | 前11 |
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。 | 2 | |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 2 | 前12 |
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。 | 2 | 前12 |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 2 | 前12 |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 3 | 前12 |
熱機関の熱効率に関する計算ができる。 | 3 | 前13,前14 |
化学(一般) | 化学(一般) | ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | 前11 |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | 前11 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | 前11 |
人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | 前7,前15 |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | 前7,前15 |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | 前4 |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | 前4 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(機関) | 内燃機関学 | 内燃機関の基本熱サイクルの種類および特徴を説明できる。 | 2 | 前11,前12,前13,前14 |
効率、出力(馬力)、燃料消費率などを計算し、機関性能を評価できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13,前14 |
4サイクル機関および2サイクル機関のガス交換過程について、説明できる。 | 2 | 前3,前4 |
発熱量、理論空気量、空気過剰率など、燃焼性能に関する諸因子の計算ができる。 | 4 | 前9 |
異常燃焼の種類を認識し、その発生要因および機関への影響について説明できる。 | 2 | 前9,前10 |
内燃機関に付属する装置の種類、特徴、取り扱いについて説明できる。 | 2 | 前1,前5,前6 |
内燃機関に付属する装置の故障およびその原因、対策について認識し、説明できる。 | 2 | 前2 |
材料力学 | ニュートンの第二法則を用いて、基本的な1、2自由度系の運動方程式を立てることができる。 | 4 | |