到達目標
この授業は、第1級海上特殊無線技士の国家資格未取得者向けです。
海技教育機構の長期練習船実習までに4年生6月期の無線従事者国家試験で必要な無線の資格「第1級海上特殊無線技士」の合格を目標とする。
1.無線通信機の名称が説明できる。
2.無線通信の概要を運航場面においてどのように取り扱うのか説明できる
3.第1級海上特殊無線技士の取得
上記が達成できたら、さらに上位または別の種類の無線従事者の資格を目指す。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 国際法と電波法との関係を説明出来る | 電波法の目的と船舶の運航を説明出来る。 | 1海特相当の国家試験問題を解けない |
評価項目2 | 業務に関する通信機器の目的と利用手順を説明できる。 | 業務に関する通信機器の利用方法が説明できる。 | 業務に関する通信機器の利用方法が説明できない。 |
評価項目3 | 船舶運航と通信機器の役割とその保守方法について説明できる。 | 船舶運航と通信機器の役割が説明できる。 | 船舶運航と通信機器の役割が説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
航海分野の海技士として最低限の通信ライセンスである第 1 級海上特殊無線技士の
国家試験レベルを最低限に設定し、必要な知識を理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で授業を進める。
注意点:
受講までに第 1 級海上特殊無線技士の国家試験を受験し、合格していることが望ましい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
船舶用の通信機器と電気通信術 |
通信手段の名称と機器を説明出来、電気通信術の送話と受話ができる。
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2週 |
送信機 |
送信機の種類と電波型式がわかる
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3週 |
受信機 |
受信機の特徴と電波型式の関係が説明出来る。
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4週 |
電源・測定 |
無線機に利用する電源と測定技術について説明出来る。
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5週 |
電波法 |
目的から運用のポリシーについて説明出来る。
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6週 |
無線局運用規則 |
一般通信から遭難通信までの違いを説明出来る。
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7週 |
中間試験 |
基礎的な知識を中心として試験を実施する。
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8週 |
中間試験の返却 |
テストの内容を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
通信の秘密 |
電波の質、電波の形式の表示等について、説明できる
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10週 |
無線従事者規則 |
電波の発射の停止、無線局の検査について、説明できる。
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11週 |
ITU |
電気通信事業法及び船舶安全法の概要について、説明できる。
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12週 |
RR |
無線局運用の基本的なルール
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13週 |
NMEA |
航海計器のための通信
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14週 |
航海計器や機関との連携 |
機器間の通信
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15週 |
期末試験 |
1海特の国家試験を模擬した試験で合格点を取れる
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16週 |
テスト返却とまとめ |
テストの内容を理解できること。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 20 | 40 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 20 | 50 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |