到達目標
1. 貿易・物流経済の基礎知識を身に付け、物の動きと書類の機能を説明できる。
2.国際規模で展開される物流システムの概要を説明できる。
3.付随する書類、企業間の流れを説明できる。
教科書の最終の章(Part9)の例のように、架空の商取引、輸出入を架空の企業である鳥羽商事、鳥羽海運、池上agent、鳥羽航空によって商品の輸出入の手続きが説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 商品の輸出入の際の手続について説明できる。 | 商品の輸出入の際の海運の役割を説明できる。 | 商品の輸出入の流れを説明できない。 |
評価項目2 | 輸出入の際の書類の作成ができる。 | 輸出入の際の書類についてそれぞれ説明できる。 | 輸出入の際の書類の流れを説明できない。 |
評価項目3 | 輸出入の際の、金銭の動きについて銀行間の取引を中心に説明できる。 | 輸出入の際の、金銭の動きのうち、銀行の役割について説明できる。 | 輸出入の際の、金銭の動きを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
国際間で行われる物流や貿易に関する基礎的事項を学ぶ。船舶の運航だけでなく、船舶が物流のどの部分を担っているのかを理解する。
そしてその取引に使われている用語、書類の流れが説明できることで、将来、物流の仕事につくときに必要な基礎的な能力を養う。
想定
鳥羽丸3等航海士の後、鳥羽海運の物流部門担当の新米社員。貿易上での書類作業の係に配属となった。
鳥羽海運では、自社の定期船(コンテナ1隻、在来型1隻)、不定期船(原油1隻)、定期傭船(PCC1隻)を自ら運航している。
ここの荷物はおもに、鳥羽商事が取扱い、代理店業務は池上agentが取り扱う
授業の進め方・方法:
授業に必要なもの。教科書、ノート、赤ペン。
この単位は、QUIZ(小テスト)、TEST(中テスト),EXAMINATION(中間・期末テスト)を解くことで海技試験のような記述試験に適用できるような実力をつけるように工夫されている。QUIZは毎回実施する。
授業は講義の他、予習を必要とする課題と前回の授業から出題する小テストを毎回行う。課題は、指示された予習箇所を読み、また課題として出されている問題を自ら解くことによって行われる必要がある。
また、QUIZは、講義の内容の他、講義で説明された箇所を良く読み自ら説明できるようにまでしておく必要がある。
中間試験、期末試験の前後には確認課題および小テストから出題する中テストを実施する場合あるので、それまでの知識の整理として利用するとよい。
注意点:
試験は、海技試験を模擬した記述形式で行うので、学習内容を自ら文字にして説明できるように日頃から解答用紙を作成するようにすること
毎回、授業の始めに小テストを行うので、前回の講義または既に学んだことを復習しておくこと。
小テスト、レポート、その他(ノート提出)等がすべてなされていることを条件に評価するので忘れないこと。
最終的に中間試験・定期試験で6割、ポートフォリオ(課題等(小テストと中テスト、確認課題、レポート等)で4割となるように評価し、詳細については初回の授業の
ときに説明する。
関連する科目
海運経済、海事法規
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
貿易取引と企業と用語 |
貿易とそれに関する各種企業について関係を説明できる。
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2週 |
貿易取引に関する基礎的知識(インコタームズ) |
インコタームズ等、貿易とそれにまつわる基礎的知識を流れを追って説明できる。
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3週 |
輸出入の流れ |
商品がどのように運ばれて売買されるか説明できる。
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4週 |
輸入と手続き |
輸入に関する手続きを説明できる。
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5週 |
貨物の流れと中テスト |
海上輸送の場合の貨物の取り扱いと流れについて説明できる。これまでの流れをまとめて自分の言葉で説明できる。
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6週 |
これまでのまとめ |
過去に出題された試験を自ら解き、自分の言葉で説明出来る。
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7週 |
中間テスト |
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8週 |
書類の流れ |
貿易で作成される書類の流れと理由を説明できる。
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4thQ |
9週 |
関税および通関と決済 |
関税の意味とその手続きおよび決済について説明できる。
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10週 |
それぞれのケース |
海上輸送独特の書類作成および対応を説明できる。
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11週 |
貿易書類作成 |
海上輸送に必要な書類について説明できる。
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12週 |
実例その1 |
とある輸入例について説明できる。
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13週 |
実例その2 |
とある輸出例について説明できる。
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14週 |
実例その3 |
とある貿易のトラブル例について説明できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
試験返却 |
試験の返却と解説を受け、自らの誤りを確認できる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 40 | 0 | 90 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |