到達目標
経済のグローバル化が進む現在、我が国の企業活動は国際的な展開を拡大している。運送保険は、こうした企業活動を支える経済制度の1つであり、我が国の保険会社における保険事業の国際的発展を支える基礎になっている。また運送保険は保険法理論や保険契約論の発展に貢献している。
本授業を通じて、運送保険を含む保険に関する事柄を理解し、説明できるようになることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 運送保険を人に教えることができる。 | 運送保険の概要を説明できる。 | 運送保険を説明できない。 |
評価項目2 | 運送保険および一般の保険の歴史を説明できる。 | 運送保険と一般の保険の結びつきを説明できる。 | 運送保険と一般の保険の結びつきを説明できない。 |
評価項目3 | P&I保険を説明できる。 | P&I保険の成り立ちを説明できる。 | P&I保険の成り立ちを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
運送保険は船員の船上における主な事務作業の一つである。
本授業を通じて、海事社会と保険の結びつきを理解し説明できるまでになることを希望する。
授業の進め方・方法:
・中間試験までは運送保険の概要と一般の保険の内容を教える。中間試験以降は海事社会における実際の運送保険の関わりを教える。
・授業はスライドを使用し進行する。
注意点:
・小テストはなく、中間・期末試験および授業態度で成績がつけられる。
・成績に関して、一切の救済措置を取らない。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
運送保険研究 |
運送保険の概要を理解し、説明できる。
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2週 |
海上・運送保険の歴史 |
運送保険の歴史を説明できる。
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3週 |
運送保険に関する法規整 |
主要国の運送保険に関する法規制を説明できる。
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4週 |
被保険利益 |
被保険利益を説明できる。
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5週 |
保険期間 |
航海保険を説明できる。
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6週 |
担保危険と免責危険 |
担保危険、免責危険を区別し説明できる。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
因果関係理論 |
日本における因果関係理論を説明できる。
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4thQ |
9週 |
危険事情の限定 |
日本法における危険の変動を説明できる。
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10週 |
財物の損害 |
全損、分損を説明できる。
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11週 |
賠償責任保険 |
賠償責任保険における損害てん補を説明できる。
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12週 |
運送保険の種類と約款 |
日本の運送保険市場を説明できる。
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13週 |
運送保険の契約実務と約款 |
ロイズの1963年協会貨物約款を説明できる。
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14週 |
P&I保険 |
P&I保険を説明できる。
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15週 |
期末試験の解答解説および授業の総括 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 態度 | 相互評価 | 発表 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |
分野横断的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |