航海システム論

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 航海システム論
科目番号 0177 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 自作テキスト
担当教員 吉田 南穂子

到達目標

1.六分儀の原理と誤差及び使用法を理解している。
2.磁気コンパスを使用できる。
3.ジャイロコンパスの原理及び誤差について理解している。
4.各種ログの原理及びごさについて理解している。
5.操舵制御装置の原理と機能を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1六分儀の誤差を適切に修正できる六分儀の原理、誤差、使用法を説明できる六分儀の原理、誤差、使用法を説明できない
評価項目2自差測定ができ、自差修正が適当か判断できる自差及び偏差を説明でき、針路改正ができる自差及び偏差を説明でき、針路改正ができない
評価項目3誤差の原因及び修正法を説明できる指北原理が説明できる指北原理が説明できない
評価項目4各種ログの誤差を説明できる各種ログの測定原理が説明できる各種ログの測定原理を説明できない
評価項目5各種調整法を説明できるPDI制御及び適応オートパイロットの基本機能を説明できるPDI制御を説明できない
評価項目6GPSの誤差要因を説明できるGPSの測位原理を説明できるGPSの測位原理を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3)海事技術者としての専門知識 説明 閉じる

教育方法等

概要:
各種航海計器の原理、精度を理解し説明できるように、必要な航海情報取得およびその利用について学ぶ。
また本授業は、三級海技士(航海)の国家試験レベルを最低限とし、二級海技士(航海)国家試験以上の内容も扱う。
授業の進め方・方法:
・ 授業は講義形式を基本として行う、講義中は集中して聴講し、講義ノートを取ること。
・ 配布される資料やプリントを使って、予習・復習を行い、講義ノートを補完した独自の自学自習ノートを作成すること。
注意点:
・確認プリントを都度実施するので、前回までの内容でわからない項目はできるだけなくしておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 航海システム序論 航海システムの意義について説明できる。
2週 六分儀の構造と測角原理 六分儀の各部名称および測角原理について説明できる。
3週 六分儀の誤差と取扱い 六分儀の誤差の種類、また取り扱い方法について説明できる。
4週 磁石と地磁気の関係、偏差および自差・自差測定法 磁気コンパスの原理および偏差、時差について説明できる。
5週 自差係数とその原因、自差修正の概要 自差曲線が描ける。
6週 磁気コンパスの属具・方位鏡の使用法 磁気コンパスの各種用具が使用できる。
7週 前期中間試験
8週 中間試験の問題解説
2ndQ
9週 ジャイロスコープの特性 ジャイロスコープの特性について説明できる。
10週 プレセッションと指北原理 指北原理について説明できる。
11週 ジャイロ軸の制振と静止点 ジャイロ軸の制振装置について説明できる。
12週 ジャイロコンパスの誤差 ジャイロコンパスの各種誤差について説明できる。
13週 スペリー式ジャイロコンパス スペリー式ジャイロコンパスの構造について説明できる。
14週 プラーツ式ジャイロコンパス プラーツ式ジャイロコンパスの構造について説明できる。
15週 期末試験
16週 期末試験の問題解説
後期
3rdQ
1週 操舵制御装置の機能と構造および基本的制御および各種調整 操舵制御装置の機能と構造について説明できる。
2週 適応オートパイロット オートパイロットの種類および各種調整について説明できる。
3週 ドプラーソナーの原理・構造 ドップラーソナーの原理・構造について説明できる。
4週 ドプラーソナーの誤差と精度 ドップラーソナーの誤差と精度について説明できる。
5週 電磁ログの原理・構造 電磁ログの原理及び構造について説明できる。
6週 電磁ログの誤差 電磁ログの各種誤差について説明できる。
7週 中間試験
8週 中間試験の問題解説
4thQ
9週 音響測深機の原理と構造 音響測深機の原理と構造について説明できる。
10週 音響測深機の誤差 音響測深偽の誤差について説明できる。
11週 AISについて AISについて機能や役割の説明できる。
12週 VDRについて VDRについて役割や機能の説明ができる。
13週 ECDISについて ECDISについて機能や役割の説明ができる。
14週 期末試験対策 オートパイロット、ドップラーソナー、電磁ログ、音響測深機など各種航海計器の役割や説明ができる。
15週 期末試験
16週 期末試験の問題解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験出席合計
総合評価割合8020100
基礎的能力502070
専門的能力30030
分野横断的能力000