卒業研究

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0219 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 6
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 6
教科書/教材
担当教員 片岡 高志

到達目標

1.これまでに学修した分野を踏まえて科学的アプローチに基づいた研究を遂行できる
2.研究内容に関して客観的に評価し改善が行える
3.口頭発表や報告書作成により他者に対して実施した内容がわかるように説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的かつ効率的なアプローチで解決方法を提案し課題を解決できる与えられた課題を解決できる与えられた課題を解決できない
評価項目2明確な評価指標を構築し客観評価を行なった結果、効率的に改善できる評価指標を検討し改善に役立てることができる評価指標を検討できず、改善項目を見つけられない
評価項目3論理的に発表でき、他人に内容を明確に伝えることができる発表と質疑応答により実施した内容について伝えることができる他人に自ら実施した内容を伝えることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまでに学修した分野を踏まえて商船学に関する内容を科学的アプローチにより各種課題解決をするなどの研究を実施する。
授業の進め方・方法:
取り組む課題についてポスター等による中間発表を行い、発表会にて口頭で説明、意見交換を行うことによりプレゼンテーション能力を向上させる。
最終的に報告書を作成し、取り組んだ内容について自ら客観的な評価方法を検討し分析を実施する。
注意点:
授業計画はあくまでも例であり、指導教員の指示に従ってプロジェクトを遂行すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 自らが取り組む分野を決めることができる
2週 研究課題検討(1) これまでに学修した分野を基に研究テーマを検討することができる
3週 研究課題検討(2) これまでに学修した分野を基に研究テーマを決定することができる
4週 実現方法検討(1) 課題解決に向けて実現方法を検討できる
5週 実現方法検討(2) 課題解決に向けて実現方法を検討できる
6週 基礎技術習得(1) 実現のために必要な技術について調査することができる
7週 基礎技術習得(2) 実現のために必要な技術について調査することができる
8週 基礎技術習得(3) 実現のために必要な技術について調査することができる
2ndQ
9週 基礎技術習得(4) 実現のために必要な技術について調査することができる
10週 基礎技術習得(5) 実現のために必要な技術について調査することができる
11週 課題解決の提案(1) 課題解決に向けて必要な技術を選択、用いることができる
12週 課題解決の提案(2) 課題解決に向けて必要な技術を選択、用いることができる
13週 課題解決の提案(3) 課題解決に向けて必要な技術を選択、用いることができる
14週 課題解決の提案(4) 課題解決に向けて必要な技術を選択、用いることができる
15週 中間発表 ポスター等により取り組んだ課題を発表できる
16週 中間発表の振り返り 中間発表で得られた意見をもとに今後の予定を検討できる
後期
3rdQ
1週 課題解決の実践(1) 課題を見つけ、解決に向けた取り組みができる
2週 課題解決の実践(2) 課題を見つけ、解決に向けた取り組みができる
3週 課題解決の実践(3) 課題を見つけ、解決に向けた取り組みができる
4週 課題解決の実践(4) 課題を見つけ、解決に向けた取り組みができる
5週 課題解決の実践(5) 課題を見つけ、解決に向けた取り組みができる
6週 評価指標検討 取り組んだ内容について評価する方法を検討することができる
7週 課題解決のための提案(1) 取り組んだ内容について評価し、問題点を見つけ改善することができる
8週 課題解決のための提案(2) 取り組んだ内容について評価し、問題点を見つけ改善することができる
4thQ
9週 課題解決のための提案(3) 取り組んだ内容について評価し、問題点を見つけ改善することができる
10週 課題解決のための提案(4) 取り組んだ内容について評価し、問題点を見つけ改善することができる
11週 発表資料作成 口頭発表のための資料作成ができる
12週 卒業研究口頭発表 プレゼンテーションにより研究内容を発表することができる
13週 発表の振り返り 得られた意見をもとに卒業論文に何を記載すべきか検討できる
14週 卒業論文執筆 卒業論文を執筆できる
15週 卒業論文執筆 卒業論文を執筆できる
16週 教員からのフィードバック 執筆した卒業論文に対して教員からのフィードバックを得ることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。2後16
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。2後16
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。2後16
社会における技術者の役割と責任を説明できる。2後16
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。2後16
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。2後16
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2後16
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2後16
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。2後16
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。2後16
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。2後16
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。2後16
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2後16
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2後16
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。2後16
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。2後16
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3後16
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3後16
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2後16
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3後16
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3後16
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3後16
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3後16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3後16
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3後16
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3後16
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3後16
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3後16
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後16
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後16
合意形成のために会話を成立させることができる。3後16
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後16
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後16
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後16
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後16
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後16
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後16
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後16
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後16
複数の情報を整理・構造化できる。3後16
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3後16
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3後16
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3後16
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3後16
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。3後16
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後16
目標の実現に向けて計画ができる。3後16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後16
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後16
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後16
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後16
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後16
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後16
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後16
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後16
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後16
法令やルールを遵守した行動をとれる。3後16
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3後16
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3後16
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3後16
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3後16
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3後16
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3後16
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3後16
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3後16
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3後16
企業には社会的責任があることを認識している。3後16
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3後16
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3後16
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3後16
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3後16
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3後16
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3後16
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3後16
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3後16
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3後16
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3後16
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後16
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後16
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後16
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0302010400100
基礎的能力010000010
専門的能力01010030050
分野横断的能力010101010040