練習船実習4(機関)

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 練習船実習4(機関)
科目番号 0229 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 大野 伸良,山野 武彦

到達目標

1.実船による実習と船内生活の体験を通じて、船舶の運航に必要な基礎的な技術・知識を養い、また、船員の職務・習慣を認識することを目標とする。
2.実習は、座学で学んだ内容を実践で実習して体得することを目標とする。
3.各機器の取り扱いを熟知しするとともに必要な技術を習得し、機関士として船舶を運航するために必要な知識を確実に身に付ける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1船内生活を通じて、基礎的な技術・知識・船員の職務・習慣を十分理解し説明できる。基礎的な技術・知識・船員の職務・習慣を理解できる。基礎的な技術・知識・船員の職務・習慣を理解できず、説明できない。
評価項目2座学での内容を十分理解し実習中に行うことができる座学での内容を理解できるが実習中に行うまでは、できない。座学での内容を理解できない。
評価項目3実習内での作業を率先して行い、技術や知識を習得できる。実習内での作業を行い、技術や知識を、ある程度理解できる。実習内での作業を行うが、技術や知識を、理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
先ず、慣海性を養う。船上実習や座学を行うことで、船舶の運航に必要な基礎的な技術・知識を身に付け、船舶職員として要求される船内の安全維持と災害防止等を理解する。
※実務との関係
この科目は、商船における機関業務を担当していた教員が、その経験を活かした内容を実験・実習に盛り込み授業を行うものである。 
授業の進め方・方法:
座学と現場実習を班分けして進め、実習は安全に留意し、時間の厳守、船内秩序維持のための数々の習慣を守る。
注意点:
前回までに実施した実習内容は、すべて体得していることを前提として実習を行うので、前回までの実習内容は必ず復習しておくこと。
評価は、実習態度、出席(乗船)等を総合して評価し60点以上を合格とする。病欠等やむをえない事由で乗船できなかった場合は、補講を行い、可能な限り乗船実習に替える。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機関当直 各機器の取り扱い及び操作方法の習熟、当直業務の遂行、機関室プラントの習熟
計測方法の習得、各機器の運転法習得。弁開閉操作が出来る。
2週 機関当直 各機器の取り扱い及び操作方法の習熟、当直業務の遂行、機関室プラントの習熟
計測方法の習得、各機器の運転法習得。弁開閉操作が出来る。
3週 応急作業 機器損傷時の簡単な修理が出来る。電気溶接を用いて、配管の作成方法が理解できる。
4週 応急作業 機器損傷時の簡単な修理が出来る。電気溶接を用いて、配管の作成方法が理解できる。
5週 応急作業 機器損傷時の簡単な修理が出来る。電気溶接を用いて、配管の作成方法が理解できる。
6週 応急作業 機器損傷時の簡単な修理が出来る。電気溶接を用いて、配管の作成方法が理解できる。
7週 内燃機関開放復旧作業 小型内燃機関のピストン抜き出し、各部計測、復旧までできる。
8週 内燃機関開放復旧作業 小型内燃機関のピストン抜き出し、各部計測、復旧までできる。
2ndQ
9週 内燃機関開放復旧作業 小型内燃機関のピストン抜き出し、各部計測、復旧までできる。
10週 内燃機関開放復旧作業 小型内燃機関のピストン抜き出し、各部計測、復旧までできる。
11週 機器整備 電動機の作動原理が説明できる。
電動機の開放、玉軸受け取替作業ができる。
12週 機器整備 電動機の作動原理が説明できる。
電動機の開放、玉軸受け取替作業ができる。
13週 機器整備 清浄機の原理が説明できる。清浄機回転体の開放と内部構造の説明ができる。
14週 機器整備 清浄機の原理が説明できる。清浄機回転体の開放と内部構造の説明ができる。
15週 機関日誌記載要領 計測事項の記入ができる。正午計算ができる。英語を用いて機関日誌が記載できる 。
16週 機関日誌記載要領 計測事項の記入ができる。正午計算ができる。英語を用いて機関日誌が記載できる 。
後期
3rdQ
1週 船用品の管理 機関部で使用する船用品の名称、用途を理解する。基本的な工具の使用方法の習得。
測定具の使用方法の習得。
2週 船用品の管理 機関部で使用する船用品の名称、用途を理解する。基本的な工具の使用方法の習得。
測定具の使用方法の習得。
3週 機関の運転 鳥羽丸の出入港作業が出来る。
補機類の運転が出来る。
発電機の並列運転が出来る。
4週 機関の運転 鳥羽丸の出入港作業が出来る。
補機類の運転が出来る。
発電機の並列運転が出来る。
5週 M0チェック M0チェックの習得 。
6週 M0チェック M0チェックの習得 。
7週 内燃機関計測 クランクデフレクション計測および原理の習得。
8週 内燃機関計測 クランクデフレクション計測および原理の習得。
4thQ
9週 船舶設備規程 第六編の電気設備の概要が説明できる。
10週 船舶設備規程 第六編の電気設備の概要が説明できる。
11週 船舶機関規則 第三章~第八章の概要が説明できる。
12週 船舶機関規則 第三章~第八章の概要が説明できる。
13週 船舶救命設備規則 第一節の概要が説明できる。
14週 船舶救命設備規則 第一節の概要が説明できる。
15週 消火設備 消火操練の習得、火災制御図が理解できる。及び船舶消防設備規則を説明できる。
16週 消火設備 消火操練の習得、火災制御図が理解できる。及び船舶消防設備規則を説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力商船系分野(機関)【実験・実習能力】校内練習船実習船橋における航海当直基準(気象海象含む)を遵守できる。4

評価割合

試験発表相互評価実習態度ポートフォリオ乗船・態度合計
総合評価割合00060040100
基礎的能力0003004070
専門的能力000300030
分野横断的能力0000000