概要:
先ず、慣海性を養う。船上実習や座学を行うことで、船舶の運航に必要な基礎的な技術・知識を身に付け、船舶職員として要求される船内の安全維持と災害防止等を理解する。
船舶職員として必要なシーマンシップやリーダーシップ及びコミュニケーション能力などを身に付ける。
授業の進め方・方法:
座学と現場実習を班分けして進め、実習は安全に留意し、時間の厳守、船内秩序維持のための数々の習慣を守る。乗船実習終了後、一週間の期限で実習に関連した課題を提出させる。下船試験を実施する場合は課題の提出はなし。
注意点:
練習船実習は、実船であるので危険と隣り合わせである。したがって、乗船中は各自十分に注意すること。
前回までに実施した実習内容は、すべて体得していることを前提として実習を行うので、前回までの実習内容は必ず復習しておくこと。
評価は、「乗船・態度」では、出席及び実習の態度(服装)の合計。「航海実習」では、航海に関する実習の積極性及び成果、レポート、下船試験の合計。
練習船実習は、原則としてすべて出席しなければならない。よって、体調管理には各自万全を尽くすこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 商船系分野(航海) | 地文航法 | 水路書誌を利用して、航海に必要な情報を収集することができる。 | 4 | 前3 |
交差方位法・レーダ等により船位を求めることができる。 | 4 | 前3 |
各種航法による航法計算を行うことができる。 | 4 | 前3 |
出入港を含めた、一般的な状況における航行時において考慮すべき事項を説明できる。 | 2 | 前3 |
特殊な状況における航行時において考慮すべき事項を説明できる。 | 2 | 前3 |
本船のコンディションを考慮した航海計画を立案できる。 | 4 | 前5 |
立案した航路計画からナビゲーションスケジュールを作成できる。 | 4 | 前5 |
任意の港における潮汐及び任意の地における朝夕を計算できる。 | 4 | 前3 |
天文航法 | 地方視時とグリニッジ視時、地方平時と世界時を相互に変換できる。 | 4 | 前3 |
クロノメーター示時より世界時を求めることができる。 | 4 | 前3 |
任意の地点における時刻改正量を計算で求めることができる。 | 4 | 前3 |
天測歴で任意の時間のdとEの値を求めることができる。 | 4 | 前3 |
視時と平時を相互に換算することができる。 | 4 | 前3 |
天体の時角を求めることができる。 | 4 | 前3 |
任意の地における常用日出没時及び常用月出没を求めることができる。 | 4 | 前3 |
天測に最適な薄明時間を求めることができる。 | 4 | 前3 |
天体の計算高度を求め、修正差及び方位角を計算できる。 | 4 | 前3 |
位置決定図により船位を求めることができる。 | 4 | 前3 |
航海計器 | オートパイロットの構造について説明できる。 | 2 | 前3 |
各種操舵法及び、取扱い(故障時の対応を含む)について説明できる。 | 2 | 前3 |
ドップラーログ及びソナーの構造、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
ドップラーログ及びソナーの原理について説明できる。 | 2 | 前3 |
音響測深器の構造、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
音響測深器の原理について説明できる。 | 2 | 前3 |
電波航法 | レーダ/TTの作動、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
レーダの各機能について説明できる。 | 2 | 前3 |
TT機能の目標補足について説明できる。 | 2 | 前3 |
ターゲットシンボルについて説明できる。 | 2 | 前3 |
作動、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
航路計画、航行監視について説明できる。 | 2 | 前3 |
レーダー映像及びAIS情報の統合表示について説明できる。 | 2 | 前3 |
作動、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
システム構成について説明できる。 | 2 | 前3 |
測位原理について説明できる。 | 2 | 前3 |
衛星航法補強システムの概要について説明できる。 | 2 | 前3 |
作動、取扱いについて説明できる。 | 2 | 前3 |
構成について説明できる。 | 2 | 前3 |
情報の項目について説明できる。 | 2 | 前3 |
レーダ映像に表示した場合のターゲットシンボルについて説明できる。 | 2 | 前3 |
操船論 | 入出港計画について、入港コース、入港前の減速位置についてその意味を説明できる。 | 2 | 前6 |
タグボートの使用方法、係留索の名称について説明できる。 | 2 | 前6 |
曳航に関して船舶の動きまたは分離通航方式について、その必要性を説明できる。 | 2 | 前6 |
分野別の工学実験・実習能力 | 商船系分野(航海)【実験・実習能力】 | 練習船実習 | 船内生活の特殊性を理解し、仲間と協力し、指示を受けた作業を安全に行うことができる。 | 4 | 前1 |
航海計器等を運用し、航海に必要な情報を活用することができる。 | 4 | 前3 |
狭水道航海、狭視界航海法、荒天航海法について説明できる。 | 2 | 前4 |
航海海域を理解して必要な情報を収集し、航海計画を立案できる。 | 4 | 前5 |
船舶安全法による船舶検査について説明できる。 | 2 | 前5 |
船体の保守整備作業について説明できる。 | 2 | 前6 |
航海における気象観測の必要性を理解し、観測を行うことができる。 | 4 | 前6 |
停泊当直の意義を理解し、当直を行うことができる。 | 4 | 前8 |
入出港部署について理解し、実施できる。 | 4 | 前9 |