海事法規

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 海事法規
科目番号 1159 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 海事法(海文堂出版)、海事六法(海文堂出版)
担当教員 片岡 高志

到達目標

1. 各海事法令の制定に至る経緯を説明できる。
2. 海事法令が現行の海運界でどのように適用されているかを説明できる。
3. 海事法令を体系的に捉えて柔軟な法解釈ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各海事法令の制定に至る経緯を説明できる。各海事法令の制定に至る概要を説明できる。各海事法令の制定に至る経緯を説明できない。
評価項目2海事法令を体系的に捉えて柔軟な法解釈ができる。海事法令を体系的に捉えておおよその法解釈ができる。海事法令を体系的に捉えることができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
三級海技士(航海)の試験科目のうち、海上交通法規(海上衝突予防法・海上交通安全法・港則法)以外の法令について学習する。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、必要に応じて資料(自作プリント等)を配付します。
・適宜レポート等を課すので、期限までに必ず提出すること。
・課題レポート、その他(ノート提出)等が全てなされていることを条件に評価を行うので注意すること。
・評価は、中間試験、定期試験及びレポート等を総合的に判断して行います(60点以上が合格)。
注意点:
・授業では常に海事六法を使用し必要事項等を記入するので、海事六法を適切に使用できるようにすること。
・試験は、海技試験を想定し記述式を主体とするため、日頃から文章を書く練習をしておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 船舶法及び関係法令 船舶法の概要、日本船舶の定義を説明できる。
国旗及び船舶の標示事項について説明できる。
国際総トン数、総トン数等の算出法を説明できる。
2週 船員法及び関係法令-1 船員法の目的、他の労働法との関係を説明できる。
指揮命令権、非常時対応等について説明できる。
遭難船舶等の救助義務、操練等について説明できる。
船内紀律及び懲戒について説明できる。
3週 船員法及び関係法令-2 雇入契約の法的性質について説明できる。
労働時間、休日及び補償休日について説明できる。
時間外労働、定員に関する特例について説明できる。
4週 船員法及び関係法令-3 医師、衛生管理者の乗組基準について説明できる。
年少船員、女子船員の就労制限について説明できる。
5週 船員法及び関係法令-4 船員労働安全衛生規則の制定背景について説明できる。
安全基準及び衛生基準について説明できる。
個別作業基準、特殊危害防止基準を説明できる。
6週 船舶職員及び小型船舶操縦者法 STCW条約の制定背景について説明できる。
海技士の免許、海技試験制度の概要を説明できる。
船舶職員の乗組基準(配乗)について説明できる。
7週 前期中間試験
8週 試験返却・解答
海難審判法及び関係法令
海難審判法の目的について説明できる。
海難の定義、海難審判の組織、管轄について説明できる。
審判の手続き、裁決の執行等について説明できる。
2ndQ
9週 船舶安全法及び関係法令-1 船舶安全法の目的について説明できる。
SOLAS条約の制定背景について説明できる。
10週 船舶安全法及び関係法令-2 船舶の検査制度について説明できる。
船舶設備規程、船舶救命設備規則及び船舶消防設備規則等の概要について説明できる。
11週 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律-1 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の目的について説明できる。
MARPOL条約の制定背景について説明できる。
12週 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律-2 油の排出規制について説明できる。
油以外の物質(有害液体物質及び廃棄物等)の排出規制について説明できる。
油濁防止及び油の管理方法について説明できる 。
13週 検疫法及び関係法令
水先法及び関係法令
検疫法の目的、検疫及び検疫感染症について説明できる。
水先法の目的、概要等について説明できる。
出入国管理及び難民認定法の概要について説明できる。
14週 関税法及び関係法令
海商法-1
関税法の目的、概要等について説明できる。
海上貿易における歴史的背景、海商法の役割について説明できる。
15週 前期期末試験
16週 試験返却・解答
海商法-2
総括
海商法の規定に関係する各国際条約の制定背景、本法との関係について説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3前1
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3前1
人文・社会科学英語英語運用能力の基礎固め平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3前6,前9,前11
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前11
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前11
専門的能力分野別の専門工学商船系分野(航海)海事法規法目的及び日本船舶の要件を説明できる。3前1
船長の職務権限・規律などの法目的を説明できる。3前2
他の労働法との関係を説明できる。3前2
法の目的を理解し、船舶の堪航性について説明できる。3前9
法整備の歴史的背景を総合的に説明できる。3前9,前10
法の要求項目などについて説明できる。3前11,前12
法整備の歴史的背景を総合的に説明できる。3前11
法整備の歴史的背景を説明できる。3前6,前9,前11
海上貿易における歴史的背景を理解し、本法の役割について説明できる。3前14
海技士及び小型船舶操縦士の乗り組み基準、乗船基準について説明できる。3前6
海難の定義について説明できる。3前8
水先人の免許制度・資格別業務範囲について説明できる。3前13
船長の責任及び水先人の権利義務について説明できる。3前13
検疫及び検疫感染症について説明できる。3前13
輸入税の目的や輸出入・開港などの定義について説明できる。3前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000