科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 哲学
科目番号 1172 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 指定なし
担当教員 中平 希

到達目標

1.様々な哲学者の思想に触れることによって、人間とはいかなる存在か、人としていかに生きるべきか、社会とどのように関わるべきかといった諸問題について、これまでの宗教や哲学がどのように考えてきたかを学び、これからの社会生活でものごとを判断するための幅広い視野を身につける。
2.授業に集中し、必要な知識を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況をよく理解し、主要な事項について十分な説明ができ、発展的な問題を作成できる。授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況を理解し、主要な事項について説明ができる。授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況が理解できない。
評価項目2主体的な関心を持って授業に取り組み、自らが調べたことを加えて、わかりやすく授業ノートをまとめることができる。関心を持って授業に取り組み、わかりやすく授業ノートをまとめることができる。授業に関心を持たない。他人がみて内容を理解できる授業ノートを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (A1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ヨーロッパ近代を中心として、様々な哲学者の人生を通じて、哲学者の思想が世界を理解したいという当人の欲求の産物であると同時に、当時の社会の動きと密接に結びついていたことを学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業は講義形式を中心とする。
・学修単位科目であるため、事前・事後学習としてレポートの提出が必要である。このレポートをポートフォリオの採点対象とする。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて、広い関心を持つこと。
・ノートをとる際には、黒板を書き写すだけでなく、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:哲学とは何か 哲学と宗教との関係について説明できる。
2週 古代ギリシアの哲学者(1) ソクラテス以前の哲学とソクラテスの哲学の概略が説明できる。
3週 古代ギリシアの哲学者(2) プラトン、アリストテレスの哲学の概略が説明できる。
4週 中世の世界観と17世紀科学革命 中世ヨーロッパの世界観と比較しながら、17世紀科学革命が哲学に与えた影響について説明できる。
5週 デカルト(1) デカルトが世界をどのように認識していたかを説明できる。
6週 デカルト(2) 機械論的世界観とその影響について説明できる。
7週 前期中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
8週 答案返却・解説 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
2ndQ
9週 ホッブズ(1) 17世紀イギリス革命の時代背景について説明できる。
10週 ホッブズ(2) ホッブズの社会契約論について説明できる。
11週 ロック(1) ロックの革命権の考え方が、イギリスでの立憲王政の確立に対して果たした役割について説明できる。
12週 ロック(2) ロックの革命権の考え方が、アメリカ独立革命で果たした役割と、現在のアメリカ政治に対する影響について説明できる。
13週 経験論と合理論 イギリス経験論と大陸合理論について説明できる。
14週 啓蒙思想 18世紀の啓蒙思想が現代の科学の考え方の前提にあること、それと同時に帝国主義時代の植民地政策の正当化にも利用されたことについて説明できる。
15週 前期期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
16週 答案返却・解説 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000