工学実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成25年度 (2013年度)
授業科目 工学実習Ⅱ
科目番号 0023 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 [前期:電気電子基礎] 第1週に配布する実験指導書 [後期:図学] 基礎応用 第三角法 図学(第2版) 岩井實,他 森北出版
担当教員 林 浩一,藤井 正光,脇坂 賢

到達目標

[前期:電気電子基礎]
1.電気系実験で用いる各種装置や計測器を利用し,基礎的な電気現象を観測する事ができる.
2.基礎的な電気現象の動作原理や特徴などについて説明できる.
3.工業系レポートの構成を理解し,それに基づいたレポート(報告書)を書く事ができる.

[後期:図学]
1.投影の種類を説明でき,使い分けることができる
2.基礎的な作図ができる
3.簡単な形状を有する物体の投影図を正確に作図できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1指定された電気回路を製作し、計測器を用いて、電気現象を観測・記録する事ができる電気系実験で用いる装置や計測器をいくつか挙げる事ができ、それらの使い方について説明できる電気系実験で用いる装置や計測器を一つも挙げる事ができない
評価項目2基礎的な電気現象を挙げて、その原理や特徴について説明できる基礎的な電気現象を挙げて、その概要を説明できる基礎的な電気現象について、説明できない
評価項目3観測した実験結果について考察を加え、工業系レポートの構成に準じたレポートを纏める事ができる観測した実験結果について、工業系レポートの構成に準じたレポートを作成できる工業系レポートの構成に準じたレポートを作成できない
評価項目4(後期:図学)投影の種類を説明でき,使い分けることができる投影の種類を説明できる投影の種類を説明できない
評価項目5(後期:図学)基礎的な作図を正確にできる基礎的な作図ができる基礎的な作図ができない
評価項目6(後期:図学)物体の投影図を正確に作図できる物体の投影図を作図できる物体の投影図を作図できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
[前期:電気電子基礎]
【実習の内容】
・工学実習・実験全般に関する諸注意を学習する
・電気系実験で用いる各種装置や計測器の利用法を習得する
・基礎的な電気現象について計測器を用いて観測し、実験ノートに記録する
・電気現象の理論や実験ノートの記録を纏めたレポート(報告書)を製作し、提出する

[後期:図学]
・空間における点や線,平面,立体を平面上に表す方法を中心に,機械製図を行う上で必要となる,図学の知識について学習する
授業の進め方・方法:
[前期:電気電子基礎]
1.2班に分かれ,全ての工学実習に参加すること.
2.講義の明細は例であり,班編制や実施場所,実施テーマ等の連絡は年度当初に一覧にして連絡,掲示するため,各自で実験前に確認すること.
3.実験の際には必要に応じて各実験で配布された実験指導書および筆記用具,電卓を持参すること.
4.病気やけがその他の理由でやむをえず休む場合には,必ず事前に実験担当教員に連絡すること.
5.実験ごとに必要に応じて報告書を課す.
6.報告書の期限は厳守すること.
7.実験における報告書は単に提出するだけではなく,必要に応じて担当教員の指導を受けること.内容が不十分な場合,再提出となることがある.
8.再提出も含め,報告書が提出されない実験がひとつでもあった場合,実験の単位は不可となることがある.

[後期:図学]
授業毎に課題が設けられている.講義形式で課題の作図方法に関する説明を行った後,各自で課題の作図を行い,それを提出する.
注意点:
[前期:電気電子基礎]
・実験は必修科目のため,不可となった場合には進級不可となる
・工学実習を行う前に,関連する電気的な基礎理論について調べ,実習内容の理解を深めると共に,提出するレポート(報告書)の下準備を始めておくこと.

[後期:図学]
・製図用具を持参すること.
・再試験,再々試験は実施しない.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要の説明 電気電子系の実験を安全に行うために,注意すべき点を説明できる
2週 レポートの書き方 工学系レポートの構成について説明できる
3週 工学実習1
計測器の使い方Ⅰ
デジタルマルチメータを用いて,電圧・電流・抵抗値などの電気諸量を測定できる
4週 実習レポートの作成 工学系レポートの構成に基づいて,レポートを作成できる
5週 工学実習2
抵抗回路とその利用
安定化電源と抵抗を用いた電気回路を構成できる
直流回路におけるホイーストンブリッジなどの諸定理について説明できる
6週 実習レポートの作成 表やグラフの作成ができる
理論値と実測値の差を評価できる
7週 これまでの実験レポートの加筆・修正 添削された実験レポートについて、該当部を加筆・修正できる
8週 工学実習3
電流と磁界
電流を流した導線の周りに磁界が発生する事を
説明できる
2ndQ
9週 実習レポートの作成 アンペールの周回路の法則について説明できる
地磁気の強度について説明できる
10週 工学実習4
コンデンサとその利用
2枚の平板を用いてコンデンサを作成できる
デジタルマルチメータを用いて静電容量を測定できる
11週 実習レポートの作成 コンデンサの合成容量を導出できる
空気の誘電率について説明できる
12週 これまでの実験レポートの加筆・修正 添削された実験レポートについて、該当部を加筆・修正できる
13週 工学実習5
計測器の使い方Ⅱ
信号発生器を用いて,回路に交流電圧を印可できる
オシロスコープを用いて,抵抗やコンデンサに加わる交流電圧の時間変化を測定できる
14週 実習レポートの作成 オシロスコープを用いて測定した各素子に加わる交流電圧の時間変化から、交流電圧の周期や各素子間で生じる位相差を導出する事が出来る
15週
16週 これまでの実験レポートの加筆・修正 添削された実験レポートについて、該当部を加筆・修正できる
後期
3rdQ
1週 投影 投影の方法と種類を説明できる
2週 基礎作図(1) 直線,角,円周のn等分,および正多角形を作図できる
3週 基礎作図(2) 円弧長さ,円周長さを作図できる
4週 基礎作図(3) 円錐曲線,うずまき線を作図できる
5週 基礎作図(4) サイクロイド曲線,インボリュート曲線を作図できる
6週 基礎作図(5) ハート曲線,経線と緯線を作図できる
7週 主投影図(1) 点の主投影図を作図できる
8週 主投影図(2) 直線の主投影図を作図できる
4thQ
9週 主投影図(3) 平面の主投影図を作図できる
10週 副投影図(1) 点の副投影図を作図できる
11週 副投影図(2) 直線の副投影図を作図できる
12週 副投影図(3) 平面の副投影図を作図できる
13週 立体の投影図(1) 正多面体の投影図を作図できる
14週 立体の投影図(2) 角錐,角柱の投影図を作図できる
15週 立体の投影図(3) 錐面,柱面の投影図を作図できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00040600100
基礎的能力0000000
専門的能力00040600100
分野横断的能力0000000