応用物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成26年度 (2014年度)
授業科目 応用物理Ⅱ
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 音響工学基礎論(コロナ社)/随時,プリントを配布する.
担当教員 教務係

到達目標

1. 音波の伝搬・放射に関する数学的取り扱いができる.
2. 音響工学の各分野に関する説明ができる.
3. 音響工学の各分野に関する問題を解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1音波の伝搬・放射に関する数学的意味合いを十分に説明できる.音波の伝搬・放射に関する数学的意味合いをおおよそ説明できる.音波の伝搬・放射に関する数学的意味合いが説明できない.
評価項目2音響工学の各分野に関して,修得した知識をもとに十分な説明ができる.音響工学の各分野に関して,修得した知識をもとに基本事項の説明ができる.音響工学の各分野に関して,基本事項の説明ができない.
評価項目3音響工学の各分野に関して,修得した知識をもとに問題を解くことができる.音響工学の各分野に関して,修得した知識をもとに簡単な問題を解くことができる.音響工学の各分野に関する問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
音波の伝搬・放射に関する数学的取扱いを身につける.また,音の知覚や室内音響,電気音響変換器,音響信号のディジタル信号処理や超音波に関する基本的な知識・技術を身につける.
授業の進め方・方法:
授業の進め方は主に講義とし,適時,演習問題を織り交ぜて実施する.
注意点:
これまでに修得した数学,物理学に関する内容をよく整理・確認しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション,
音の分類
本講義科目における学習内容,方法を説明できる.
2週 音波の基礎 音波が媒質中を伝搬する様子について説明できる.
3週 音圧と音の強さ 音圧と音の強さの表現法を説明できる.
4週 球面波,平面波 球面波と平面波の特徴・性質について説明できる.
5週 波動方程式 媒質中の波動の伝搬を表す波動方程式の導出ができる.
6週 電気・機械・音響系の対応関係 音響系と機械振動系,電気回路の共振系の対応関係が説明できる.
7週 まとめと補遺,演習問題 音波の伝搬に関する総合的な問題を解くことができる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却・解答,
聴覚器官
ヒトの聴覚器官について,概要を説明できる.
10週 音の大きさの知覚,マスキング ヒトにおける音の大きさの知覚現象について,概要を説明できる.
11週 音の高さの知覚,音色の知覚 ヒトにおける音の高さや音色の知覚現象について,概要を説明できる.
12週 音の方向の知覚 ヒトにおける音の方向の知覚現象について,概要を説明できる.
13週 音の距離の知覚,音の広がりの知覚,音声の知覚 ヒトにおける音の距離や広がり,音声の知覚現象について,概要を説明できる.
14週 まとめと補遺,演習問題 ヒトの聴覚や音の知覚に関する総合的な問題を解くことができる.
15週 期末試験
16週 試験返却・解答,
音の反射・吸収・透過・屈折
境界面による音波の反射・吸収・透過・屈折について説明できる.
後期
3rdQ
1週 残響 音波の反射等によって形成される残響について説明できる.
2週 室内音響評価指標 室内における音響特性の評価指標について説明できる.
3週 騒音の評価,遮音 騒音の分類,評価法や遮音の方法について説明できる.
4週 マイクロホン マイクロホンの動作原理や特徴について説明できる.
5週 スピーカ スピーカの動作原理や特徴について説明できる.
6週 標本化・量子化,音源信号の作成 音響信号のディジタル信号処理に必要な,標本化・量子化の手法について説明できる.
7週 まとめと補遺,演習問題 室内音響,電気音響変換器,音響信号のディジタル信号処理に関する総合的な問題を解くことができる.
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却・解答,
フーリエ変換
離散フーリエ変換や高速フーリエ変換について説明・適用ができる.
10週 畳込み積分,時間窓 時間領域・周波数領域における畳込み積分や,時間窓について説明できる.
11週 超音波の特徴 超音波における応用上の特徴について説明できる.
12週 超音波の情報的応用 超音波における,情報的な応用について説明できる.
13週 超音波のエネルギー的応用 超音波における,エネルギー的な応用について説明できる.
14週 まとめと補遺,演習問題 音響信号のディジタル信号処理,超音波に関する総合的な問題を解くことができる.
15週 期末試験
16週 試験返却・解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合600020200100
基礎的能力0000000
専門的能力600020200100
分野横断的能力0000000