国語総合3

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語総合3
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『常用漢字クリア』・『国語要覧』・『現代文学名作選』/随時プリント配布
担当教員 勝田 好洋

到達目標

1.国語常識を養い、語彙能力を向上させる。
2.近現代文学の流れを学習し、文化的な知見を増やす。
3.古典随筆文学を学習・鑑賞し、古典的な知見を増やす。
4.漢文の史伝を学習・鑑賞し、漢文的な知見を増やす。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1国語常識問題に対して、発展的な初出問題に対応できる。国語常識問題に対して、授業で学習した範囲については対応できる。国語常識問題に対して、授業で学習した内容について対応できない。
評価項目2近現代文学の作家と作品について、特徴を捉え、説明できる。近現代文学の作家と作品について、特徴を捉えることができる。近現代文学の作家と作品について、正しく特徴を捉えることができない。
評価項目3古典随筆文学である『徒然草』について、時代背景や特徴を捉え、説明できる。古典随筆文学である『徒然草』について、特徴を捉えることができる。古典随筆文学である『徒然草』について、正しく特徴を捉えることができない。
評価項目4漢文の史伝について、しっかり音読ができ、内容もきちんと説明できる。漢文の史伝について、音読ができ、内容を理解できる。漢文の史伝について、音読ができず、内容も理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
国語常識問題は、年間を通じて、漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現・語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等の練習問題に取り組む。これは、社会人として必要な基礎学力につなげることを目標とする。また、近現代文学史を学ぶことにより、今後多くの文学作品に触れたときに、鑑賞力を高める一助となることを目指す。さらに『国語総合3』という教科の性格上、2年次の継続性を考えて、古文及び漢文についても学習を積んでいくこととする。
授業の進め方・方法:
①授業は基本的に、年間を通じて、前半・後半の二部構成とする。前半を国語常識問題、後半を前期は近現代文学史の、後期は古文及び漢文の講義とする。
②授業の前半は、国語常識問題に取り組む。随時、学習用プリントを準備するが、『常用漢字クリア』も活用するので、常時準備すること。また、本時のプリント内容は、次週の小テストの範囲として位置づけ、さらに定期試験の範囲ともなるので、自己管理をしっかりすること。
③授業の後半は、前期については、近現代文学史の講義となる。随時、学習用プリントを準備するが、『国語要覧』も活用しながら授業を進めるので、忘れずに準備すること。また、『現代文学名作選』を扱うこともあるので、必要時には準備すること。後期については、古文及び漢文の講義となる。2年次の『国語総合2』に継続する科目であるので、それぞれ必要な基礎学力はあるものとして進めていく。
注意点:
評価割合に記載の割合は年度当初のものとなり、令和2年度は以下の評価項目・評価割合とする。 ※学年成績は前期成績・後期成績の平均とする。
【前期】ポートフォリオ(課題提出)60点満点+前期期末試験40点満点=100点満点
【後期】年度当初に示したとおり、試験60点満点+態度10点満点+ポートフォリオ10点満点+その他20点満点=100点満点
①授業中は学習に集中して取り組むこと。日々の授業態度が、評価割合の「態度」として位置づけてある。
②与えられた課題は提出期限を厳守する。提出物については、評価割合の「ポートフォリオ」として位置づけてある。
③毎回の小テストについては、評価割合の「その他」として位置づけてある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
国語常識模擬問題
年間の授業計画と授業の進め方についての説明を聞く。
国語常識問題の模擬問題に挑戦し、現時点での自分のランクを把握する。
2週 国語常識問題①
近現代文学史①
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
近現代文学史の全体の流れの中で、写実主義から自然主義までの流れと特徴を復習する。
3週 国語常識問題②
近現代文学史②
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
反自然主義から新心理主義までの流れと特徴を学ぶ。
4週 国語常識問題③
近現代文学史③
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
反自然主義余裕派の作家(夏目漱石)とその作品について学ぶ。
5週 国語常識問題④
近現代文学史④
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
反自然主義高踏派の作家(森鷗外)とその作品について学ぶ。
6週 国語常識問題⑤
近現代文学史⑤
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
反自然主義耽美派の作家(谷崎潤一郞)とその作品について学ぶ。
7週 前期中間試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
8週 試験の解答と解説 試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
2ndQ
9週 国語常識問題⑥
近現代文学史⑥
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
反自然主義白樺派の作家(武者小路実篤・志賀直哉)とその作品について学ぶ。
10週 国語常識問題⑦
近現代文学史⑦
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
新現実主義の作家(芥川龍之介)とその作品について学ぶ。
11週 国語常識問題⑧
近現代文学史⑧
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
プロレタリア文学の作家(小林多喜二)とその作品について学ぶ。
12週 国語常識問題⑨
近現代文学史⑨
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
新感覚派の作家(川端康成)とその作品について学ぶ。
13週 国語常識問題⑩
近現代文学史⑩
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
新興芸術派の作家(井伏鱒二)とその作品について学ぶ。
14週 国語常識問題⑪
近現代文学史⑪
国語常識問題〈漢字の読み書き・ことわざ・対義語・類義語・同字異音・同訓異字・同字異訓・カタカナ語・時事用語・難読語・四字熟語・名言・同音異義語・慣用表現等〉に取り組む。
新心理主義の作家(堀辰雄)とその作品について学ぶ。
15週 前期期末試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
16週 試験の解答と解説 試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
後期
3rdQ
1週 国語常識問題⑫
古典随筆文学①
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。①
2週 国語常識問題⑬
古典随筆文学②
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。②
3週 国語常識問題⑭
古典随筆文学③
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。③
4週 国語常識問題⑮
古典随筆文学④
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。④
5週 国語常識問題⑯
古典随筆文学⑤
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。⑤
6週 国語常識問題⑰
古典随筆文学⑥
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
古典随筆文学『徒然草』を読む。⑥
7週 後期中間試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
8週 試験の解答と解説 試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
4thQ
9週 国語常識問題⑱
漢文学①
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。①
10週 国語常識問題⑲
漢文学②
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。②
11週 国語常識問題⑳
漢文学③
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。③
12週 国語常識問題㉑
漢文学④
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。④
13週 国語常識問題㉒
漢文学⑤
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。⑤
14週 国語常識問題㉓
漢文学⑥
国語常識問題〈語句の関係性・語句の意味・語句の用法・文章整序等〉に取り組む。
漢文学(史伝)を読む。⑥
15週 後期期末試験 今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
16週 試験の解答と解説 試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合6000101020100
基礎的能力6000101020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000