材料力学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 材料力学
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 やさしく学べる材料力学 第3版:伊藤勝悦著(森北出版)
担当教員 林 浩一

到達目標

・応力とひずみを説明できる
・力を受けた部材の応力やひずみに関する基本的な計算ができる
・力を受けた部材の応力やひずみに関する,少し複雑な問題の計算ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応力とひずみの関係を説明できる応力とひずみを説明できる応力とひずみを説明できない
評価項目2応力とひずみの関係を用いた計算ができる応力やひずみを計算できる応力やひずみを計算できない
評価項目3少し複雑な問題における応力とひずみの計算式を導出できる少し複雑な問題における応力とひずみを計算できる少し複雑な問題における応力とひずみを計算できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械,構造物の強度に関する基礎を学習する.
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を行うとともに,講義に関連した演習を行う.演習はレポートとして提出する.
注意点:
・関数電卓とA4レポート用紙を持参すること
・評価項目「態度」は出欠や受講態度,「ポートフォリオ」はレポートに関する評価である

・評価割合欄に記載の割合は年度当初のものとなり,令和2年度は以下の評価項目・割合とする
 前期:ポートフォリオ(課題提出)60点満点 + 前期試験40点満点 = 100点満点
 後期:試験60点満点 + ポートフォリオ(課題提出)40点満点
 学年成績は前期成績と後期成績の平均とする

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 応力とひずみ 応力とひずみの説明と計算ができる
2週 フックの法則と弾性係数 弾性係数とポアソン比の説明と計算ができる
3週 応力-ひずみ図,許容応力と安全率 応力ーひずみ図を説明でき,許容応力の計算ができる
4週 熱応力 熱応力の計算ができる
5週 棒の自重による伸び 棒の自重による伸びの計算ができる
6週 一様変化断面棒の伸び 一様変化断面棒の伸びの計算ができる
7週 前期中間試験
8週 試験返却・解答
2ndQ
9週 薄肉円筒,薄肉球かく 薄肉円筒と薄肉球かくの計算ができる
10週 はりとはりに働く外荷重
はりとはりに働く外荷重を説明できる
11週 はりの横断面に働くせん断力(集中荷重を受ける両端支持はり) 集中荷重を受ける両端支持はりの横断面に働くせん断力を計算できる
12週 はりの横断面に働くせん断力(集中荷重を受ける片持はり) 集中荷重を受ける片持はりの横断面に働くせん断力を計算できる
13週 はりの横断面に働く曲げモーメント(集中荷重を受ける両端支持はり) 集中荷重を受ける両端支持はりの横断面に働く曲げモーメントを計算できる
14週 はりの横断面に働く曲げモーメント(集中荷重を受ける片持はり) 集中荷重を受ける片持はりの横断面に働く曲げモーメントを計算できる
15週 前期期末試験
16週 試験返却・解答
後期
3rdQ
1週 等分布荷重を受けるはり(片持はり) 等分布荷重を受ける片持はりの計算ができる
2週 等分布荷重を受けるはり(両端支持はり) 等分布荷重を受ける両端支持はりの計算ができる
3週 三角形状分布荷重を受けるはり(片持はり) 三角形状分布荷重を受ける片持はりの計算ができる
4週 三角形状分布荷重を受けるはり(両端支持はり) 三角形状分布荷重を受ける両端支持はりの計算ができる
5週 断面一次モーメント 断面一次モーメントの計算ができる
6週 断面二次モーメント 断面二次モーメントの計算ができる
7週 後期中間試験
8週 試験返却・解答
4thQ
9週 はりの曲げ応力 はりの曲げ応力の計算ができる
10週 はりのたわみの基礎式 はりのたわみの基礎式を導出できる
11週 片持はりのたわみとたわみ角(自由端に集中荷重) 自由端に集中荷重を受ける片持はりのたわみとたわみ角を計算できる
12週 片持はりのたわみとたわみ角(中間に集中荷重) 中間に集中荷重を受ける片持はりのたわみとたわみ角を計算できる
13週 両端支持はりのたわみとたわみ角(集中荷重) 集中荷重を受ける両端支持はりのたわみとたわみ角を計算できる
14週 両端支持はりのたわみとたわみ角(等分布荷重) 等分布荷重を受ける両端支持はりのたわみとたわみ角を計算できる
15週 後期期末試験
16週 試験返却・解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。3
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
一般角の三角関数の値を求めることができる。3
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。3
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。3
力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。3
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。3
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。3
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。3
荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。2
応力とひずみを説明できる。2
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。2
許容応力と安全率を説明できる。2
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。2
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。2
引張荷重や圧縮荷重が作用する棒の応力や変形を計算できる。2
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。2
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。2
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。2
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。2
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。2
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。2
材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合400010500100
基礎的能力2000025045
専門的能力2000025045
分野横断的能力000100010