ITシステム工学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ITシステム工学
科目番号 0070 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 情報通信白書・独自教材
担当教員 中井 一文

到達目標

(1)ICT産業の動向を捉え世の中を支えるICTサービスの基本的な事例を説明できる
(2)ICTサービスの各種産業分野での活用事例を紹介できる
(3)Society5.0を実現する上でICTを活用した新たなサービスを検討できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世の中を支えるICTサービスを詳細に説明できる世の中を支えるICTサービスの概要を説明できる世の中を支えるICTサービスの概要を説明できない
評価項目2各種産業分野での活用事例を詳細に説明できる各種産業分野での活用事例を列挙できる各種産業分野での活用事例を説明できない
評価項目3ICTを活用した新たなサービスを検討しプロトタイプの実装ができるICTを活用した新たなサービスを検討できるICTを活用した新たなサービスを検討できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ICTを利用した産業の動向について今後提供されるサービスを検討し、プロトタイプ製作を行う
授業の進め方・方法:
情報通信白書をベースに事例紹介し、電子ノートを用いた授業を展開する。
事前・事後学習としてICT業界事例調査や新規モデル検討などを課す。
最終的には、ICT活用サービスを検討し、プロトタイプ製作を目指す。
注意点:
講義中は集中して聴講し、演習においては積極的な発言をすること。
事前・事後学習はレポートとするが、提出期限までに遅れず提出すること。
自身のパソコンやスマートフォンを活用することが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
インターネットビジネス概要
授業方法、成績評価の方法、インターネットビジネスの概要を説明できる
2週 インターネットビジネス(1) インターネットビジネスの商業形態を説明できる
3週 インターネットビジネス(2) モバイルインターネットを用いたインターネットビジネスを説明できる
4週 1次産業とIT 水産や農業など1次産業においてICTがどのように活用されているか説明できる
5週 2次産業とIT 製造業や建築業など2次産業においてICTがどのように活用されているか説明できる
6週 3次産業とIT 消費者向けサービスや流通など3次産業においてICTがどのように活用されているか説明できる
7週 中間試験
8週 6次産業とIT 複合化された産業においてICTがどのように活用されているか説明できる
2ndQ
9週 ICTサービスの構築(1) 要件定義、ターゲット設定、システム設計が説明できる
10週 ICTサービスの構築(2) サイト構造設計ができる
11週 ICTサービスの構築(3) デザイン制作、システム運用・更新・分析を説明できる
12週 セキュリティ セキュリティリスク、暗号化を説明できる
13週 新しいビジネスモデルのICTサービスの提案 新しいビジネスモデルのICTサービスを提案できる
14週 新しいビジネスモデルのICTサービスの構築 新しいビジネスモデルのICTサービスを構築できる
15週 期末試験
16週 試験返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。2前1
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。2前1
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。2前1
社会における技術者の役割と責任を説明できる。2前1
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前2
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前2
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。2前3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2前3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2前4
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。2前4
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。2前5
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。2前5
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。2前9
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。2前9
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2前10
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2前10
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。2前11
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。2前11
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前12
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前12
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前12
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前12
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前12
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前12
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアコンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3前12
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。3前12
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。3前12
情報通信ネットワーク情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3前12
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。2前13
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。2前13
基本的な暗号化技術について説明できる。2前13
基本的なアクセス制御技術について説明できる。2前13
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。2前13
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。2前13
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。2前13
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前14
合意形成のために会話を成立させることができる。3前14
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前14
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前14
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前14
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前14
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前14
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力0000000
専門的能力60000400100
分野横断的能力0000000