経済学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学
科目番号 0104 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高橋勉『「公民」が苦手だった人のための現代経済入門講義』(法律文化社・本体1900円+税)   3年次に使用した現代社会の教科書(実況出版『高校現代社会』)
担当教員 猿木 恭二

到達目標

1:現代社会における経済に関わる諸課題に関心を持ち、それに対する自身の考えを的確かつ論理的に表現できる。
2:資本主義経済の特質や財政・金融の機能などといった、経済学の基本的な概念やメカニズムについて説明できる。
3:経済学的な思考方法を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会における経済に関わる諸問題について、自身の考えを論理的に記述できる。現代社会における経済に関わる諸問題について、自身の考えを持っている。現代社会における経済に関わる諸問題について考えようとしていない。
評価項目2経済学の基本的な概念やメカニズムについて説明できる。経済学の基本的な概念やメカニズムについて理解している。経済学の基本的な概念やメカニズムについて理解していない。
評価項目3経済学的な思考方法を用いて、現代社会における経済の問題について考察できる。経済学的な思考方法が身についている。経済学的な思考方法が身についていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
経済学の基本的な事項について学ぶことで、社会における経済的問題について考えるための視座や思考力を身につけることを目指す。
授業の進め方・方法:
基本的には講義形式で行うが、問題演習、グループワークや、個人での口頭発表などを取り入れる場合がありうる。学生の積極的な参加を期待する。
注意点:
・高専4年生=大学1年生である。高校から大学へ進む者のように、学校が変わるわけではないが、3年生までの延長のような気分では困る。高等教育機関の「学生」として振る舞うこと。
・問題演習等の課題には自力で取り組むこと。自分の頭で考えぬくこと。
・経済のメカニズムを(暗記ではなく)自分の頭で理屈を追いながら、「理解」すること。他人に分かるように説明できるようになることが、本当の意味での「理解」である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 経済学を学ぶ目的、学ぶ内容、授業の進め方、また、この授業の到達目標、履修上の注意点、評価方法などについて理解し、説明できる。
2週 戦後日本経済の歩み(1) 経済学を学ぶ上で必要な限りで、第二次世界大戦直後から高度経済成長期までの日本経済が歩んできた歴史を理解し、説明できる。
3週 戦後日本経済の歴史(2)
経済学を学ぶ上で必要な限りで、二度の石油ショックが起こった頃から現在までの日本経済の歩んできた歴史を理解し、説明できる。
4週 場のしくみと物価の動き 商品が売買される場、すなわち市場で何がどのように起こっているかを、価格や物価の動きを中心に理解し、説明できる。
5週 経済のしくみと家計 経済全体のしくみのなかで、私たちの生活にかかわる経済活動(とくに消費)がどのように行われているかについて理解し、説明することができる。
6週 私たちの生活と労働 前半のまとめ 家計の経済活動のうち、消費と並んで重要な労働について理解し、説明することができる。
既習事項(前半)を復習し、その内容について説明できる。
7週 中間試験 合格点をとることができる。
8週 解答返却・解説 試験結果と照らし合わせて復習し、これまでの学習事項をきちんと理解できる。
2ndQ
9週 資本主義経済と企業 毎日生活がなされている今の経済制度である資本主義と、その経済活動の中心を担っている企業について理解し、説明できる。
10週 貨幣と金融 貨幣とは何か、金融とは何か、また、日本銀行の役割について理解し、説明できる。
11週 財政の役割 政府の経済活動すなわち財政について理解し、説明できる。
12週 景気循環と政府の政策 資本主義経済にとって不可避な景気循環とそれに対する景気対策などについて理解し、説明できる。
13週 国際経済と日本 「経済のグローバル化」、また、貿易、国際収支、外国為替相場などについて理解し、説明できる。
14週 持続可能な社会のために 後半のまとめ 持続可能な社会をどのように実現していくかについて、考えることができる。
既習事項(後半)を復習し、その内容について説明できる。
15週 期末試験 合格点をとることができる。
16週 解答返却・解説 試験結果と照らし合わせて復習し、これまでの学習事項をきちんと理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。3
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
地歴・公民今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000