概要:
国語常識問題は、年間を通じて、対義語・類義語・語句の関係性・語句の意味・故事成語・ことわざ・慣用句・文章整序等の練習問題に取り組む。これは、社会人として必要な基礎学力につなげることを目標とする。また、文学史を学ぶことにより、今後多くの文学作品に触れたとき、鑑賞力を高める一助となることを目指す。
授業の進め方・方法:
①授業は基本的に、授業時間の前半を国語常識問題、後半を文学史の講義、という二部構成で行う。
②毎回の授業開始時に、国語常識問題に取り組む。このプリントは、テストでも提出物でもないが、定期試験・確認テストの範囲となる。まじめに取り組むこと。また、配布したプリントは自分で管理すること。
③前項②の確認テストは、前期・後期にそれぞれ1回ずつ実施する。国語常識問題のプリントにある語句は正しく読めるようにしておくこと。
④授業の後半は、文学史の講義となる。ノートを取るのは当然のことであるので、ノート提出やノート点検は加点材料とはならない。
注意点:
①前期・後期ともに、「中間試験」「期末試験」「確認テスト」の3つをほぼ同等とみなして成績を算出する。
②評価割合の「ポートフォリオ」の40は、基本的に、確認テストの割合30と、定期試験後の授業内で作成する課題プリントの10を足した数値とする。
③評価割合で、「態度」に数値を記入していないが、テストに反映するとみなしているからである。著しく注意喚起を促される状態では、おそらくテストに対応できない。また、問題があれば、「その他」の項目で対応する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 国語常識模擬問題 |
年間の授業計画と授業の進め方についての説明を聞く。 国語常識問題の模擬問題に挑戦し、現時点での自分のランクを把握する。
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2週 |
国語常識問題〈対義語と類義語〉① 近現代文学史① |
・国語常識問題〈対義語と類義語〉に取り組む。 ・近現代文学史の全体の流れを復習し、それぞ れの特徴を確認する。
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3週 |
国語常識問題〈対義語と類義語〉② 近現代文学史② |
・国語常識問題〈対義語と類義語〉に取り組む。 ・写実主義から自然主義までの作家と作品について復習する。
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4週 |
国語常識問題〈対義語と類義語〉③ 近現代文学史③ |
・国語常識問題〈対義語と類義語〉に取り組む。 ・反自然主義から新心理主義までの流れと特徴を学ぶ。
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5週 |
国語常識問題〈対義語と類義語〉④ 近現代文学史④(森鴎外と夏目漱石) |
・国語常識問題〈対義語と類義語〉に取り組む。 ・反自然主義余裕派の作家について学ぶ。
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6週 |
国語常識問題〈対義語と類義語〉⑤ 近現代文学史⑤(森の作品) |
・国語常識問題〈対義語と類義語〉に取り組む。 ・反自然主義余裕派の作品について学ぶ。
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7週 |
近現代文学史⑥(夏目の作品) |
・反自然主義余裕派の作品について学び、その代表的な作品を鑑賞し、その特徴をつかむ。
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8週 |
前期中間試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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2ndQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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10週 |
国語常識問題〈2語の関係〉① 近現代文学史⑦ |
・国語常識問題〈2語の関係〉に取り組む。 ・反自然主義耽美派の作家について学ぶ。
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11週 |
国語常識問題〈2語の関係〉② 近現代文学史⑧ |
・国語常識問題〈2語の関係〉に取り組む。 ・反自然主義耽美派の作品について学ぶ。
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12週 |
国語常識問題〈2語の関係〉③ 近現代文学史⑨ |
・国語常識問題〈2語の関係〉に取り組む。 ・反自然主義白樺派の作家について学ぶ。
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13週 |
国語常識問題〈2語の関係〉④ 近現代文学史⑩
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・国語常識問題〈2語の関係〉に取り組む。 ・反自然主義白樺派の作品について学ぶ。
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14週 |
国語常識問題の確認テスト 近現代文学史⑪ |
・今までの国語常識問題の範囲で確認テストに取り組む。 ・反自然主義耽美派、白樺派の代表的な作品を鑑賞し、その特徴をつかむ。
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15週 |
前期期末試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
国語常識問題〈語句の意味〉① 近現代文学史⑫ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の作家と作品について学ぶ。(菊池寛)
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2週 |
国語常識問題〈語句の意味〉② 近現代文学史⑬ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の作家とについて学ぶ。(芥川龍之介その1)
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3週 |
国語常識問題〈語句の意味〉③ 近現代文学史⑭ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の作家について学ぶ。(芥川龍之介その2)
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4週 |
国語常識問題〈語句の意味〉④ 近現代文学史⑮ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の作品について学ぶ。(芥川龍之介その3)
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5週 |
国語常識問題〈語句の意味〉⑤ 近現代文学史⑯ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の作品について学ぶ。(芥川龍之介その4)
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6週 |
国語常識問題〈語句の意味〉⑥ 近現代文学史⑰ |
・国語常識問題〈語句の意味〉に取り組む。 ・新現実主義の代表的な作品を鑑賞し、その特徴をつかむ。
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7週 |
近現代文学史⑱
近現代文学史⑱ |
・新現実主義のまとめとその後の作品について学ぶ。
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8週 |
後期中間試験 |
今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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4thQ |
9週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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10週 |
国語常識問題〈文章整序・その他〉① 古典文学史①(中古の文学概観) |
・国語常識問題〈文章整序・その他〉にとりくむ。 ・中古文学について、時代背景と作品の全体的な特徴を学ぶ。
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11週 |
国語常識問題〈文章整序・その他〉② 古典文学史②(中古の物語) |
・国語常識問題〈文章整序・その他〉にとりくむ。 ・中古文学について、代表的な物語の特徴を学ぶ。
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12週 |
国語常識問題〈文章整序・その他〉③ 古典文学史③(中古の歌集) |
・国語常識問題〈文章整序・その他〉にとりくむ。 ・中古文学について、八代集を中心に作品の特徴を学ぶ。
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13週 |
国語常識問題〈文章整序・その他〉④ 近現代文学史④(中古の日記) |
・国語常識問題〈文章整序・その他〉にとりくむ。 ・中古文学について、日記の筆者と作品の特徴を学ぶ。
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14週 |
国語常識問題の確認テスト 近現代文学史⑤(中古まとめ) |
・今までの国語常識問題の確認テストにとりくむ。 ・中古文学の総まとめとして、全体的な特徴を確認する。
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15週 |
後期期末試験
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今までの授業をふまえ、設問に対して正しく解答する。
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16週 |
試験の解答と解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | 前4 |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 3 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 3 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 3 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 3 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 3 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |