日本語教育1(留学生のみ)

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 日本語教育1(留学生のみ)
科目番号 0126 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教材は 適宜配布。通年で読む本は、『科学者は戦争で何をしたか』益川俊英著 集英社新書。
担当教員 太田 慶子

到達目標

1.新聞やニュース、映画、アニメなどを読んだり視聴したりすることで、より深く日本語および日本社会への理解ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章ややや複雑な新聞の論説などを読んで理解でき、自分の意見や主張が言える。論理的な文章や やや複雑な新聞の論説などを読んで、概ね内容が理解でき、感想や意見が言える。論理的な文章や やや複雑な新聞の論説などの 内容や構成が理解できない。
評価項目2日常生活に必要な語彙や表現が獲得できている。日常生活に必要な語彙や表現がある程度 獲得できている。日常生活に必要な語彙や表現が、かなり脱落している。
評価項目3学校での会話だけでなく、他の日本人とのコミュニケーションも円滑にできる。学校での会話はほぼ困らないが、学外でのコミュニケーションにはストラテジーが必要。学内での会話でも 聞き取れなかったり、自分の意思が伝達できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
留学生の日本語は、幅広いテーマの文章や ニュース、ドラマなどを 読んだり視聴することにより、基本的には語彙や表現を獲得し、その蓄積によって自分の考えや主張などを日本語で算出することができるようになる。
授業の進め方・方法:
①前期・後期ともに、「中間試験」「期末試験」をほぼ同等とみなして成績を算出する。
②評価割合の「ポートフォリオ」の20は、基本的に、通読する規定の書籍を読んでレジュメを作成に対するものである。
③評価割合の「発表」は、②でのレジュメに沿って、担当した章あるいは節のまとめとさらに発展させて発表できたかどうかを評価するものである。
注意点:
1.「ポートフォリオ」は、演習で読むテキストのレジュメの提出である。 2.「発表」は、レジュメを基に、クラスで内容を発表する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方や 本人の要望などを話し合う 自己紹介と教師との意思疎通ができる。
2週 1.ライティング1課 2.新聞教材を読む 3.演習 作文の基本を復習する。新聞を読んで理解する。益川教授の著書を読む。
3週 1.ライティング2課 2.新聞教材を読む 3.演習 情報を文章にする。
4週 1.ライティング3課 2.新聞等教材を読む 3.演習 状況を説明し、意見を述べる。
5週 1.ライティング4課 2.ニュースを聞く  3.演習 段落を作り、文章の構成を考える。
6週 1.ライティング5課  2.ニュースを聞く  3.演習 体験したことを報告するための文章を作成する。
7週 前期中間試験 学習した項目の理解と日本語を使って情報や意見を文章化する。
8週 1.中間試験の解説 2.ライティング6課 3.演習 テーマに沿った意見文を書く。
2ndQ
9週 1.ライティング7課  2.ニュースを聞く・話す 3.演習 自分をアピールする分を書く。
10週 1.ライティング8課  2.ニュースを聞く・話す  3.演習 レポートで使われる表現を学ぶ。
11週 1.ライティング9課  2.『センと千尋の神隠し』視聴① 3.演習 引用文の練習。
12週 1.ライティング10課  2.『センと千尋の神隠し』②  3.演習 資料の活用の仕方を学ぶ。
13週 1.レポートのテーマを決める 2.『センと千尋の神隠し』③ 3.演習 生の日本語を聴き取り、鑑賞する。
14週 1.レポートの構成を考える 2.『センと千尋の神隠し』④ 3.演習 生の日本語を聴き取り、鑑賞する。
15週 前期期末試験 学習した項目の理解と日本語を使って情報や意見を文章化する。
16週 試験の解答と解説 間違った箇所の理解と後期の授業についての説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合602000200100
基礎的能力602000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000