電子回路

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0128 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「よくわかる 電子回路の基礎」、堀 桂太郎 著、電気書院
担当教員 藤井 正光

到達目標

1.電子回路の基礎となるダイオード、トランジスタおよびFETの基本動作を説明できる。
2.増幅回路の動作を理解し、トランジスタを用いた増幅回路の説明ができる。
3.演算増幅器の基本動作を理解し、演算増幅器を用いた増幅回路の説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ダイオード、トランジスタおよびFETの基本動作や等価回路の概要を説明できる。ダイオード、トランジスタの基本動作や等価回路の概要を説明できる。ダイオード、トランジスタの基本動作や等価回路を説明できない。
評価項目2増幅回路の基礎を理解しており、増幅回路の計算ができる。増幅回路の概要の説明ができる。増幅回路の動作や動作量について説明ができない。
評価項目3演算増幅器の基本動作を理解しており、演算増幅器を用いた増幅回路を挙げて、それらの説明をすることができる。演算増幅器の基本動作や増幅回路などの概要の説明ができる。演算増幅器の基本動作や増幅回路などについて説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ダイオード、トランジスタ、演算増幅器の基本動作と増幅回路の基本事項を理解することを目標とする。
授業の進め方・方法:
・授業方法は講義を中心とし、適宜、自学自習向けの課題を課すので、期限に遅れず提出すること。
・定期試験テスト前後には、重要な箇所についてレポート課題を課すので、期限に遅れず提出すること。
注意点:
・電気電子基礎、電気電子工学、電気回路の知識が必要となるので、復習しておくこと。
・講義ノートや自学自習向けの課題を利用して復習を行い、不明な点については、担当教員室まで質問に来ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
電気の基礎
電子デバイス(1)
・受動素子(R.L.C)の交流回路における性質を説明できる。
・原子の構造と原子の結合や物質の抵抗率について知っている。
・半導体(真性半導体・不純物半導体)について説明できる。
2週 電子デバイス(2) ・半導体デバイス(ダイオード、トランジスタ)の各種特性について説明できる。
3週 電子デバイス(3) ・半導体デバイス(FET・IC)の各種特性について説明できる。
4週 トランジスタ増幅回路(1) ・トランジスタ増幅回路の基本構成を挙げ、その動作について説明できる。
・バイアス回路の役割と増幅回路への影響について説明できる
5週 トランジスタ増幅回路(2) ・hパラメータを用いたトランジスタの等価回路の構成について説明できる。
・エミッタ接地増幅回路の増幅度を計算できる。
6週 トランジスタ増幅回路(3) ・エミッタ接地増幅回路の遮断周波数について説明できる。
7週 前期中間試験 前期中間試験
8週 試験返却・解答
FET増幅回路
・FETの特徴と等価回路について説明できる。
2ndQ
9週 各種増幅回路 ・トランジスタを複数接続した増幅回路について説明できる。
10週 演算増幅器(1) ・演算増幅器の特性を説明できる。
・演算増幅器を用いた増幅回路の動作を説明ができる。
11週 演算増幅器(2) ・演算増幅器を用いた増幅回路の増幅率を計算できる。
12週 発振回路 ・発振の仕組み・動作原理について説明できる。
・RC位相発振回路などの発振周波数を計算できる
13週 変調・復調回路(1) ・3種類(AM・FM・PM)の変調方式の変調波の違いについて説明できる。
・変調回路の動作、および、変調回路から出力する変調波の特徴について説明できる
14週 変調・復調回路(2) ・復調回路の動作、および、復調特性について説明できる。
15週 前期期末試験 前期期末試験
16週 試験返却・解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
自然科学物理電気オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2前2
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2前2
FETの特徴と等価回路を説明できる。2前3,前8
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。2前4,前5,前6
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2前4
演算増幅器の特性を説明できる。2前10
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。2前10,前11
発振回路の特性、動作原理を説明できる。2前12
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。2前13,前14

評価割合

試験態度ポートフォリオ合計
総合評価割合601030100
基礎的能力0000
専門的能力601030100