制御応用システム

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 制御応用システム
科目番号 0135 科目区分 専門 / 【電気電子系】モデル必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 わかりやすい現代制御理論(森北出版)
担当教員 宮崎 孝

到達目標

1.状態空間表現によるシステムのモデルを求め、制御系の特性を説明できる。
2.出力フィードバックによるコントローラの設計ができる。
3.制御系設計CADを用いて、コントローラの設計とシミュレーションが実行できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1状態空間表現によるシステムの特性を求めることができる状態空間表現によるシステムの特性について説明できる状態空間表現によるシステムの特性について説明できない
評価項目2出力フィードバックによるコントローラの設計ができる出力フィードバックによるコントローラの設計について説明できる出力フィードバックによるコントローラの設計について説明できない
評価項目3制御系設計CADを用いて、コントローラの設計ができる指示に従い、制御系設計CADを用いてシミュレーションの実行ができる指示に従った制御系設計CADを用いるシミュレーションの実行ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
状態空間表現を用いた現代制御理論について学び、制御系のモデル化、特性の解析、コントローラの設計を行う。
また、制御系設計CAD(MATLAB)を用いた制御系設計とシミュレーションによる実習により、知識の確認をする。
授業の進め方・方法:
・授業は、前回の課題の解説、新規内容の講義の流れで行う。
・数回に一度、制御系設計CAD(MATLAB)による、まとめの実習を行う。
・学修単位であるため、自学自修を十分に行うことを前提とする。
・課題により、自学自修の時間の評価をポートフォリオとして行う。
注意点:
・4年生の伝達関数を用いた制御の内容について復習が必要である。
・現代制御では、微分積分、線形代数などの数学の知識が必要である。
・課題は Microsoft Teams で管理し、アップロードすることで提出となるため、期限までにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、線形代数の復習 線形代数の基本的な計算ができる
2週 状態空間表現による数式モデル 状態空間表現による数式モデルを求めることができる
3週 システムの応答 システムの時間応答を求めることができる
4週 システムの安定性 システムの安定性が判別できる
5週 等価システム システムの等価変換ができる
6週 可制御性 可制御性について説明できる
7週 中間試験 中間試験
8週 試験の解説、制御系設計CADによる実習 システムの応答のシミュレーションができる
4thQ
9週 可観測性と双対性 可制御性,双対性について説明できる
10週 極配置法 極配置法によりコントローラの設計ができる
11週 最適レギュレータ 最適レギュレータの設計ができる
12週 オブザーバ オブザーバの導出ができる
13週 出力フィードバック 出力フィードバックによるコントローラの設計ができる
14週 総合演習 与えられた制御対象に対して,仕様を満たすコントローラの設計ができる
15週 期末試験 期末試験
16週 試験の解説、制御系設計CADによる実習 制御系設計CADにより、仕様を満たすコントローラの設計ができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学分数式の加減乗除の計算ができる。3後4,後10
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3後4,後10
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3後1,後2,後4,後5,後6,後9
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3後1,後2,後4,後5,後6,後9
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3後1,後2,後4,後5,後6,後9

評価割合

試験発表(相互評価含む)ポートフォリオその他合計
総合評価割合700300100
基礎的能力00000
専門的能力700300100
分野横断的能力00000